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血中循環がん細胞の定量検出・1細胞回収システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K25238
補助金の研究課題番号 22H03984 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分90130:医用システム関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

梶本 和昭  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (10416216)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
キーワード血中循環がん細胞 / 単一細胞解析
研究開始時の研究の概要

がんの転移に関わる血中循環がん細胞(CTC)は、転移のメカニズム解明や新たな治療法開発の標的として期待されている。しかし現状では、極希少なCTCを漏れなく検出し、1細胞ずつ確実に回収することは困難である。本研究では、専用設備や技能を必要とせず、CTCを漏れなく定量検出でき、簡便な操作で1細胞ずつ回収できる手法を確立し、患者血液を用いて有用性を実証する。

研究実績の概要

1.ヒト血液検体の細胞単層配列に最適なポリマーの同定
昨年度の検討で見出されたポリマー候補分子およびその構造類似体を使用し、ヒト血液検体における高密度細胞単層配列において十分な表面処理効果を有するポリマーの同定を試みた。健常者の血液3mlに培養がん細胞を一定量混合した疑似患者血液を使用し、赤血球および血小板を除去した細胞懸濁液を平板上に滴下し、基板全面に細胞懸濁液が自然に行き渡るか否か、さらに抗体染色、洗浄等の操作後も細胞が剥離せず、高密度に保持できるか否かを調べた結果、従来の表面処理法である酸素プラズマ処理を行った場合と同等の効果を有するポリマー分子を同定することに成功した。
2.がん患者の血液検体を用いた画像認識による血中循環がん細胞(Circulating Tumor Cells; CTC)検出
研究協力者より提供を受けた患者由来の血液サンプルから赤血球と血小板を除去した細胞懸濁液を使用し、上記の検討で明らかとなった高密度細胞単層配列に最適なポリマーをスピンコートした平板状基板上に細胞を展開した。洗浄操作後、上皮細胞マーカーであるEpCAMおよびサイトケラチンに対する蛍光標識抗体、白血球マーカーであるCD45に対する蛍光標識抗体、各染色歯薬であるDAPIを用いて免疫多重染色を行い、CTCの検出が可能か否かについて検証を行った。その結果、疑似患者血液を用いた場合と同様にポリマーコート基板上でのCTC検出が可能であることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の目的としていた2項目については概ね計画通りの成果が得られており、順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

次年度についても、当初の計画に従い、以下の二項目について検討を進める。
1. 画像認識によるナノピンセット先端部のリアルタイム検知法の確立
2. リアルタイム検知によるZ移動制御機構の試作と検証

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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