研究課題
基盤研究(B)
本研究は,(1)因果グラフ理論,(2)プロセス説,(3)介入主義という因果性についての異なる哲学的見解を,対称モノイダル圏やモノイド作用などの数理枠組みを用いて定式化することで,相互の関係性を明らかにするものである.また,これらを圏代数における圏上の状態の理論へと接続・発展させることで,従来の因果理論では扱えなかった非可換な因果関係(介入の順番によって結果が異なる)を形式的に取り扱うことを可能にするような,新たな因果性についての理論を構築することをめざす.