| 研究課題/領域番号 |
23K25369
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| 補助金の研究課題番号 |
23H00672 (2023)
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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| 研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
佐藤 全敏 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (20313182)
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| 研究分担者 |
塚本 麿充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00416265)
海野 聡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00568157)
豊島 悠果 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (10597727)
横内 裕人 京都府立大学, 文学部, 教授 (50706520)
滝川 幸司 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (80309525)
前田 禎彦 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (80367250)
皿井 舞 学習院大学, 文学部, 教授 (80392546)
小塩 慶 東京大学, 史料編纂所, 助教 (80880765)
渡辺 秀夫 信州大学, 人文学部, 名誉教授 (90123083)
渡邊 誠 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (90805269)
丁 乙 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 講師 (80992586)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2025年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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| キーワード | 国風文化 / 日本文化 / ナショナリズム / 平安時代 / 唐物 / ジェンダー史 |
| 研究開始時の研究の概要 |
近代的な国家の枠組みを自明視しなくなった歴史学研究の現段階において、いわゆる「国風文化」はどのように捉えられるのか。遣唐使の停止以後、むしろ日本海をはさんだ商人の往来は活発だったという事実をふまえ、平安時代の日本列島で起こった「国風」的文化現象を東アジアのなかに位置づける。 そのため日本史学・日本文学・美術史・建築史・対外関係史・中国史・朝鮮史等の研究者が集い、領域横断的にみられる「国風」的文化現象の〈本質・構造・成立過程・変容過程・後世への影響・ジェンダー構造〉を構造的・連動的に明らかにする。またその背景を考えるため、当該期の中国・朝鮮半島との交流実態や、相互の共通点・相違点も明らかにする。
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| 研究実績の概要 |
本年度もひきつづき各自研究を進めると同時に、その総合のための研究会を3度実施し、毎回長時間におよぶ討議を行ったほか、合同での国内調査1回、海外調査1回、および書評会1回を行った。 個別報告の具体的テーマは以下の通り。海野聡「山西省北部の寺院建築と日本」、皿井舞「山西省北部の仏像群」、横内裕人「五臺山と日本僧」、佐藤全敏「南禅寺・仏光寺東大殿の仏像について」、豊島悠果「東ユーラシアの御容崇拝文化と高麗王室」、皿井舞「東アジアにおける報身仏としての盧舎那仏図像の伝播について」、村上明也「9~12世紀の東アジアにおける日本浄土教の位置づけ」、佐藤全敏「9~14世紀の日中仏教交流をめぐる榎本渉氏の理解」。 書評会は、著者でありメンバーでもある渡邊誠氏を囲んで、『王朝貴族と外交』をとりあげ、文学・美術・建築・高麗史などの諸方面から検討を加えた。国内調査は、奈良・東大寺様のご協力を得て、同寺の境内に残るさまざまな宋文化の様相を確認し、海外調査としては、中国山西省北部の寺院群を8日間にわたって踏査することができた。 これらの報告・討議・書評会・出張調査により、本年度は特に以下の事柄が明らかになった。(ⅰ)唐王朝滅亡後の周辺諸国における唐文化の受容形態とその相違、とりわけ北宋・契丹(遼)・金・日本の寺院建築構造および仏像における各地域間の相違と相同性、(ⅱ)御容崇拝の受容をめぐる北宋・高麗・日本の関係、(ⅲ)9~12世紀の東アジアにおける日本浄土教の形成過程、(ⅳ)10~11世紀における中国天台・日本天台の思想的交流、(ⅴ)当該期における日本の外交の実態と文化的諸現象との相互関係、(ⅵ)鎌倉時代初期における南宋文化受容の実態、など。このうち(ⅲ)(ⅳ)はゲストスピーカーの村上氏より未発表研究を詳細に報告していただいたもので、本研究会にとって待望の知見となった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
メンバー全員のご尽力とご理解を得て、順調に研究が推進され、また各研究成果の共有が十分になされている。また中国への渡航がようやく可能になり、国内では入手できない数々の知見を豊富に獲得できた。それらの情報を前提に、今後さらに各メンバーによる研究深化が予見される。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度も研究会を多く開催し、様々な角度からの研究報告を行っていく。また当該期の文化の一端を担っていた同時代中国の文化を基礎的次元から再検討することを目的に、次年度は、中国江南にメンバーが足を運び、本研究の視角にもとづいた情報収集を行う予定である。これにより、より実態に即した中国文化の流入・受容状況の検討ができるものと思われる。
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