| 研究課題/領域番号 |
23K25378
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| 補助金の研究課題番号 |
23H00681 (2023)
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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| 研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤崎 衛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50503869)
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| 研究分担者 |
河原 温 放送大学, 教養学部, 教授 (70186120)
堀越 宏一 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20255194)
甚野 尚志 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90162825)
薩摩 秀登 明治大学, 経営学部, 専任教授 (70211274)
三佐川 亮宏 東海大学, 文学部, 教授 (20239213)
大月 康弘 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70223873)
皆川 卓 法政大学, 文学部, 教授 (90456492)
菊地 重仁 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80712562)
高田 良太 駒澤大学, 文学部, 教授 (80632067)
黒田 祐我 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50581823)
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 教授 (00431883)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2025年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2024年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2023年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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| キーワード | 多数決 / 中世 / 合意形成 / 選挙 |
| 研究開始時の研究の概要 |
多数決原理の発祥地と見なされる中世の西欧・南欧と周辺部(中欧・東地中海世界)の比較および相互的影響を検討し、特に多数決の前段階としてその正統性に重大な影響を与えたと考えられる「選出」行為に注目して、集団的意思決定の手続きとしての多数決原理の成立と展開を解明する。研究代表者と研究分担者は教会、国王・皇帝宮廷、身分制議会、都市のいずれかのテーマごとの班に属して研究を進め、研究会における報告に基づいて議論を深める。必要に応じて専門性の近い国内外の研究者を招聘して議論をさらに活性化させる。研究の成果は最終的に論文集にまとめるなどして公表する。
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| 研究実績の概要 |
メンバー各自がそれぞれの課題の研究に従事し、着実に進展が見られた。そのうえで、研究グループ以外の専門家の知見も得ることによって研究の活性化を図り、諸成果は研究会において共有された。まず、2024年11月9日の研究会では、外部専門家の札幌国際大学・横川大輔氏による「中世後期神聖ローマ帝国における多数決と国王選挙」と研究分担者の皆川卓氏による「等族同盟の多数決原理について」という報告が行われた。横川報告では、(1)国王選挙における多数決原理について、13 世紀半ば以来「いかに少ない人数で適法に国王を選出できるか」が問題となり、適法な召集による「時と場所と行為の一致」という方法と多数決という二つの可能性があったこと、(2)国王選挙において、実際には多数決原理は貫徹せず、多数決は政治分裂と受け取られ、適法な召集による正当化と多数決の共存が続いたこと、(3)帝国政治において「選定侯全員の一致」の重みの前に多数決は霞んだという指摘がなされた。皆川報告では、有力諸侯らの不満にみられるような強い身分意識の壁にも拘わらず、等族同盟で「多数決」が定着したことの問題に取り組み、同盟が不戦を目的とする自由意志的な性格を有しており、耐えられなければ脱退すればよかったため、票数と負担のアンバランスがあったにも拘らず強者(諸侯)に多数決という形で対等性を強いたとされた。次に、2025年3月27日の研究会では、外部専門家の中央学院大学・花房秀一氏による報告「13・14世紀の海上紛争解決における境域法の役割と英仏王権」が行なわれ、英仏間の海上紛争を原因とする対立と両国による対応が検討された。境域法を用いた海上紛争解決が試みられたが、対等な立場が前提だったにも拘わらず、英仏間における君臣関係の縺れゆえに境域法による全会一致の仲裁が機能不全になったことが指摘され、本研究課題を推進するための好材料となった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
定期的な研究会の開催により、研究分担者の研究の進捗状況を確認することができた。予算の執行も適切になされ、研究書籍の購入や史料調査や学会発表のための出張費など有意義に使用されている。研究で得られた成果は学会発表や論文の公表により当初の見通しに沿う規模で進んでおり、これから発表されることになる成果も数多く見込まれている。次年度の国際シンポジウムの計画に取り掛かり、開催趣旨を練り上げつつ海外大学の研究者とコンタクトを取り、そのうえで具体的な実施準備を進めることができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
最終年度に向けて構成員間の研究の進捗状況を相互に確認し、研究会開催により成果報告とそれに基づく議論を行うこととする。また、2025年7月末に国際シンポジウムを開催し、中世ヨーロッパの政治・外交における意思決定の問題を多数決原理と絡めつつ議論することとする。招聘する海外の研究者とは密にコミュニケーションを図り、本研究課題の重要な成果となるよう入念に準備を行う。
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