| 研究課題/領域番号 |
23K25410
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| 補助金の研究課題番号 |
23H00713 (2023)
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
小区分03070:博物館学関連
合同審査対象区分:小区分03060:文化財科学関連、小区分03070:博物館学関連
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| 研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山岡 拓也 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (30514608)
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| 研究分担者 |
新美 倫子 名古屋大学, 博物館, 准教授 (10262065)
橋詰 潤 新潟県立歴史博物館, その他部局等, 研究員 (60593952)
石原 与四郎 福岡大学, 理学部, 助教 (80368985)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2026年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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| キーワード | 後期旧石器時代 / 洞窟遺跡 / 生態資源利用 / 行者穴遺跡 / 更新世末から完新世初頭 / 先史狩猟採集民 / 石灰岩洞窟 / 発掘調査 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は山地に立地する石灰岩洞窟とその周辺における後期更新世末から完新世初頭にかけての古環境の変遷過程を復元するとともに、その場所での先史時代の狩猟採集民の生態資源(動植物資源)の利用に関する歴史的プロセスを解明するものである。静岡県西部の石灰岩地帯に立地し、複数回発掘調査が実施され更新世末から完新世初頭の情報が得られると見込まれる滝沢鍾乳洞遺跡及び行者穴遺跡の発掘調査を実施し、石器・土器・骨角器や動物遺存の分析と洞窟の形成過程と堆積過程の分析を合わせて実施する。それに加えて必要に応じて植物遺体を対象とした分析を実施する。
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| 研究実績の概要 |
行者穴遺跡は近接する滝沢鍾乳洞遺跡とともに滝沢鍾乳洞遺跡群を構成し、浜松市浜名区滝沢町に所在する。これらの洞窟遺跡を本研究課題の調査研究対象にしている。 行者穴遺跡の第1次調査は1998年の8月から9月にかけて浜松市教育委員会によって実施された。洞口‐テラス部の発掘調査が行われ、縄文時代早期や草創期に遡るとみられる遺物が出土し、動物遺体には焼けた骨片が含まれることが報告されていた。 その後、2022年9月に静岡大学考古学研究室と浜松市との共同調査として行者穴遺跡の第2次調査を実施し、後期旧石器時代後半期初頭(およそ2万8千年前~2万7千年前)の文化層が残されていることが明らかになった。本研究課題の調査研究を開始した2023年度にも9月に静岡大学考古学研究室と浜松市との共同調査として行者穴遺跡の第3次調査を実施し、後期旧石器時代後半期後葉(およそ2万年前)の文化層が残されていることが明らかになった。 これらの成果を受けて2024年9月12日から27日の日程で静岡大学考古学研究室と浜松市との共同調査として行者穴遺跡の第4次調査を実施した。2023年に実施した第3次調査で拡張していた調査区全体を掘り下げた結果、2万年前の文化層に帰属するとみられる石器資料が出土するとともに、掘削した土の水洗選別を実施したところ石器資料や動物遺体が検出された。2万年前の文化層の遺物は比較的広い範囲に分布していることを確認することができた。 また、2023年度に実施した第3次調査で出土した石器資料と動物遺体の分析を進めた結果、2万年前の文化層に帰属する石器資料の中には尖頭器の欠損資料とみられるものが確認されるとともに、動物遺体の中にはシカ類などの中型哺乳動物に加えて、鳥類も含まれていることが確認された。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
第4次調査を実施した結果、行者穴遺跡の後期旧石器時代後半期後葉(およそ2万年前)の文化層の広がりを確認することができた。また、その文化層においてはシカ類などの中型哺乳動物の角片や骨片に加えて鳥類の骨片も出土している。後期旧石器時代の文化層から石器資料とともに鳥類の骨が出土した事例はこれまでにないように思われる。そのため、後期更新世(後期旧石器時代)における生態資源利用に関わる貴重な研究材料が得られたということができる。今のところ、完新世初頭の文化層は確認できていないものの、洞窟遺跡での検出事例が非常に少なくまた、発見がより困難であると考えられる後期更新世の文化層を検出し、そこに含まれる動物遺体の分析も進められており、研究は順調に進展しているということができる。
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| 今後の研究の推進方策 |
2024年度に実施した第4次調査では、拡張した調査区の広い範囲で後期旧石器時代後半期後葉(およそ2万年前)に遡る文化層に帰属するとみられる資料が検出された。今後はそれらの出土資料の分析を進め、学会などで研究成果の発表を行うとともに、論文の執筆を進める。また、2025年度には、2022年度に実施した第2次調査で検出した後期旧石器時代後半期初頭(およそ2万8千年前から2万7千年前)の文化層の発掘調査に取り組む。それに加えて、行者穴遺跡と滝沢鍾乳洞遺跡において、完新世初頭の文化層を発見できるように発掘調査を行う。
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