研究課題
基盤研究(B)
本研究は南米アンデス文明初期の形成期に焦点をあて、この時期の祭祀建造物(神殿)遺跡の発掘資料で得られるデータを、「モニュメンタリティ」の視点から分析し、アンデス文明の具体的な形成過程と社会動態を明らかにすること目的とする。そのため、ペルー現地で神殿遺跡の発掘調査を遂行し、その出土資料について、考古学的分析のほか自然科学による多様な分析をおこなう。具体的な研究課題としては、①文明初期におけるモニュメントを場とした人の行為と社会的記憶の生成過程、②モニュメントと社会複雑化の関係、③モニュメントと人の相互作用、④総合と比較による人類文明史研究に資する分析枠組みの提示、という4点に取り組む。