研究課題
基盤研究(B)
インドネシア、東ティモール、フィリピン、マレーシアにおける伝統的な制度と外来制度として外部や中央から導入される近代的制度の折衷の過程を考察する。特に紛争解決の文脈で、現地の当事者・思考・組織・法律が、どのように外部から導入された新しい思考・組織・法律へと適応していったのか。外部者の側にも、現地社会との交渉を通じて、その思考法や支援アプローチなどに変容が生まれたのか。この相互に影響を及ぼしあう過程を明らかにする。近代的制度が持ち込まれた当該国内での折衷過程に止まることなく、それが国境を接した周辺に及ぼす影響までを視野に入、伝統的制度と近代的制度の折衷と適応を国境を越えた波及効果を含めて検証する。