研究課題
基盤研究(B)
本研究では、複雑な金融経済問題に直面した個人の意思決定の前提となる主観的認識がどのように形成されているかを、主にサーベイデータを利用して分析する。複数回のサーベイを行って独自のデータセットを構築すると共に、家計の貯蓄や資産選択に関する既存の官民のサーベイデータも利用して、認識の偏りや非同質性の背景にある非経済的要因に注目し、それが資産蓄積やポートフォリオ選択に与える影響の検証を行う。そのような分析から得られた知見を踏まえて、個人がより良い意思決定を行えるように促す規制や制度のデザインについて、特に高齢化が急速に進む日本の現状を踏まえた政策的インプリケーションを得ることを目指す。