研究課題/領域番号 |
23K25546
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補助金の研究課題番号 |
23H00849 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
曽根 秀一 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (70634575)
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研究分担者 |
吉村 典久 関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (40263454)
武田 好 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (40917407)
西田 かほる 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (50265576)
冨田 新 国士舘大学, 経営学部, 准教授 (50611810)
高橋 勅徳 東京都立大学, 経営学研究科, 准教授 (70352482)
加護野 忠男 神戸大学, 経営学研究科, 名誉教授 (80030724)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2026年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 老舗 / ファミリービジネス / 長寿企業 / ファミリーガバナンス / 技能伝承 / 超長寿企業 / ビジネスシステム / 存続 / 組織文化 / 同族企業 / 衰退 / 企業衰退 / 企業史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、江戸期以前から存続する老舗企業(超長寿企業)の理論的・実証的研究である。尚、ここで用いる「超長寿企業」は、先行研究の「長寿企業」と比較する意味合いがある。 具体的な研究目的は、①創業から400年以上経過した江戸期、明治維新、世界大戦等を乗り越えてきた我が国の超長寿企業全251社への定量調査およびフィールド調査(史資料調査、インタビュー)を行う。②フィールドワークを通じた精度の高い調査を近年の組織文化論の議論に基づいて行うことで、通説とは異なる老舗企業の存続と衰退のメカニズムを明らかにする。③その結果、老舗企業研究、同族企業研究の通説に対して新たなオルタナティブを提起することにある。
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研究実績の概要 |
本年度は、初年度でもあるためフィールド調査を中心に行い、今後の研究成果に繋げる基盤構築となる取り組みを行った。そのうえで、これまで蓄積した情報、途中経過をもとに学術誌等への投稿、公刊、学会報告を随所で行った。フィールド調査については、具体的には、タイトルにも関連するように国内外の長寿企業を調査対象とした。400年を超える超長寿企業が多い旅館業、鋳造業、建設業などに加え、比較対象でもある長寿企業にも多数訪問を行った。当主等へのインタビュー、史資料調査等を進めることができた。 主にここでは、超長期存続を果たす要因、加えてファミリービジネスの競争優位性について質問し、同社の戦略と競争優位性、ファミリービジネスの事業承継問題などについても情報収集を行うことができた。 これらの調査成果は、冨田・曽根(2024)の千年以上存続するとされる修験者の宿である小仲坊にかんする研究ノートにもまとめられている。その他の調査にかんしても国際学会において、Innovation through digital trans formation by Shinise firmsと題して長寿企業にみられるイノベーションの事象にかんする報告を行っている。その他にも国内学会等で多数報告を行っている。今後、一層の研究成果を公刊していく予定である。2年目以降に向け、さらに追加調査を行うための段取りをはじめている。 今年度の研究成果としては、論文6、発表8(うち国際学会1)という結果を残した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記、「実績の概要」で論じたように、日本国内外において、対象企業を訪問し、着実に調査を進め、史資料収集、聞き取り調査も順調に行われている。 これまでの蓄積も含めて、着実に報告や論文執筆など、成果も積み上げている。業績にかんしても本課題に関連した論文、学会報告などを国内外で積極的に行い、着実に研究が進められている。さらにはすでに次年度の出版や公刊等の計画があげられている。 このことからも、「おおむね順調に進展している」といえる。
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今後の研究の推進方策 |
2年目も前年度と同様に、引き続き国内外の超長寿企業ならびに長寿企業等を訪問し、より広範にわたって情報を得ることとする。海外との連携も引き続き維持していく。共同研究者同士の情報交換に加えて、フィールドワークなどから得た情報をもととした成果から途中経過の報告を行い、ブラッシュアップを図っていく。 そこで得た意見などを集約して、国内外において、学会報告、著書や論文等の公刊など、積極的にアウトプットを遂行する。さらに、そこで得た意見をもとに刷新を行っていく予定である。既に公刊予定もいくつかあるため、着実に実行していく。
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