• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コロナ禍のマネジメントコントロールの実証研究:クライシス時の管理会計と経営理念

研究課題

研究課題/領域番号 23K25565
補助金の研究課題番号 23H00868 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分07100:会計学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

三矢 裕  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (00296419)

研究分担者 佐々木 郁子  東北学院大学, 国際学部, 教授 (90306051)
窪田 祐一  南山大学, 経営学部, 教授 (40329595)
近藤 隆史  京都産業大学, 経営学部, 教授 (60336146)
佐久間 智広  神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (40756821)
劉 美玲  鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 講師 (30803407)
小笠原 亨  甲南大学, 経営学部, 准教授 (80824466)
早川 翔  流通科学大学, 商学部, 准教授 (40844709)
吉田 政之  近畿大学, 経営学部, 講師 (40882709)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
キーワードコロナ / クライシス / 管理会計 / マネジメントコントロール / 経営理念
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、クライシス時のマネジメントコントロール(以下MC)の実証的解明である。特に、2019年以降の新型コロナウイルス感染症の影響がMCに対して与えた影響について、事例分析、質問票調査、アーカイバルデータ分析、実験研究、アクションリサーチなどの多様なアプローチで多面的に検討する。本研究の主たる特徴は、結果コントロールと文化コントロールの関係への着目である。また、アクションリサーチによって、クライシス時にも機能するMCの実装可能性を確認する。

研究実績の概要

本研究の目的は、クライシスと言えるほどの非常に大きな環境変化が起こった際のマネジメントコントロールを、実証的に解明することである。特に、2019年以降、過去経験したことのないパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症の影響がマネジメントコントロールに対して与えた影響について、事例分析、質問票調査、アーカイバルデータ分析、実験研究、アクションリサーチなどの多様なアプローチで多面的に検討する。
2024年度の研究実績の概要は以下の通りである。科研の初年度であるにも関わらず、本研究チームメンバーは国内査読雑誌に4本の論文が掲載されるなど、意義ある研究成果を出すことができた。『管理会計学』に掲載された、吉田政之、打田昌輝、佐々木郁子、三矢裕による「危機時におけるマネジメント・コントロール―新型コロナウイルス感染症禍におけるオムロン株式会社へのインタビュー調査をもとに― 」は、新型コロナウイルス感染症禍のマネジメント・コントロールに関して、世界的に見ても先駆的な事例研究である。同社からの研究や、他の複数社のインタビューで得られた知見は、本研究チームが今後、質問票開発や実験計画の策定する際にも生かされることになる。
質問票調査については、質問票の開発が完了し、2024年2月に発送した。2024年5月1日時点で、紙での回収は44件、オンラインの回収は77件の合計121件であった。さらに回答を増やすために、督促状の発送を行った。
アーカイバルデータの分析においては、コロナ発生によるマネジメント・コントロールの「変化」を定量的に検証する。コロナによる変化を捉えるには、コロナ発生前後の状況比較するために、両方のデータが必要になるので、有価証券報告書の財務データとテキストデータについて、コロナ発生前から現在までの分析に着手している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の計画では、事例分析の論文投稿と質問票の発送は2024年度に実施予定であった。しかしながら、メンバーが精力的に活動してくれたおかげでそれらを2023年度中に実施できた。

今後の研究の推進方策

文献レビューは、コロナ感染症禍についての論文が続々と発表されているので、関連領域を対象に継続的に実施する。事例分析については、オムロン株式会社と対比して意義ある知見が得られそうな企業にアプローチをする。質問票調査については、科研テーマの申請時よりも前倒しで進んでいる。データの解析を行い、今年度の学会発表および論文投稿を目指す。アーカイバルデータ分析については、データベースの整備は完了しているので、データの解析を行い、今年度の学会発表および論文投稿を目指す。実験計画については、実験計画を立て、今年度中の実施を目指す。アクションリサーチについては、サイト探索を継続する。サイトが確定したら、実装計画を策定する。
本研究チームは、日本管理会計学会のスタディグループの役目も担っている。本年度の全国大会ではスタディグループの最終成果を行うことになる。その準備を進めたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 危機時におけるマネジメント・コントロール―新型コロナウイルス感染症禍におけるオムロン株式会社へのインタビュー調査をもとに―2024

    • 著者名/発表者名
      吉田 政之、打田 昌輝、佐々木 郁子、三矢 裕
    • 雑誌名

      管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌

      巻: 32 号: 1 ページ: 53-65

    • DOI

      10.24747/jma.32.1_53

    • ISSN
      0918-7863, 2434-0529
    • 年月日
      2024-03-28
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] アメーバ経営と経営者育成について2024

    • 著者名/発表者名
      劉 美玲
    • 雑誌名

      鹿児島大学稲盛アカデミー研究紀要

      巻: 13 ページ: 29-53

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 経営理念と戦略的行動の整合性2023

    • 著者名/発表者名
      西居 豪,  近藤 隆史
    • 雑誌名

      専修大学会計学研究所報

      巻: 43 ページ: 1-41

    • DOI

      10.34360/0002000265

    • ISSN
      1346-2636
    • URL

      https://senshu-u.repo.nii.ac.jp/records/2000265

    • 年月日
      2023-12-26
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 企業の評価制度における不均質コンテストの改善 ―モニタリングによる解決策の一考察―2023

    • 著者名/発表者名
      小笠原 亨
    • 雑誌名

      甲南経営研究

      巻: 64 号: 1・2 ページ: 29-50

    • DOI

      10.14990/0002000028

    • URL

      https://konan-u.repo.nii.ac.jp/records/2000028

    • 年月日
      2023-09-30
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 業績評価システムにおけるトーナメントの問題点2023

    • 著者名/発表者名
      小笠原 亨, 早川 翔, 吉田 政之
    • 雑誌名

      メルコ管理会計研究

      巻: 14 号: 2 ページ: 31-42

    • DOI

      10.14987/mjmar.14.2_31

    • ISSN
      1882-7225, 2189-2776
    • 年月日
      2023-08-30
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] テキストベースのネットワーク産業と内生的製品差別化:Hoberg and Phillips (2016)の追試2023

    • 著者名/発表者名
      吉田 政之, 井上 謙仁, 早川 翔, 大洲 裕司
    • 雑誌名

      会計科学

      巻: e2023(1) ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Stock Price Index Contract in Managerial Compensation under Relative Performance Evaluation in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Kento Inoue, Sho Hayakawa, Jumpei Hamamura
    • 雑誌名

      SSRN

      巻: id4609882 ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Is fixed salary “fixed”? Fixed salaries in managerial compensation depend on the firm performance in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Jumpei Hamamura, Sho Hayakawa, Kento Inoue
    • 雑誌名

      SSRN

      巻: id4702545 ページ: 1-23

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 相対的業績情報に関する実験室実験研究のレビュー2023

    • 著者名/発表者名
      打田 昌輝, 片岡  亮太, 永田 大貴, 早川 翔, 三矢 裕
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 227(5) ページ: 29-54

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 産学連携からの理論産出:日本電通における 混雑コスト・期末スパイク・分社化・フィロソフィーの関係2023

    • 著者名/発表者名
      三矢 裕, 小笠原 亨, 早川 翔
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会 2023年度 産学連携コストフォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 期末スパイクが混雑コストをもたらすメカニズムの解明2023

    • 著者名/発表者名
      小笠原 亨, 片岡 亮太, 永田 大貴, 打田 昌輝, 早川 翔, 三矢 裕, 野間 徹
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会 2023年度 全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 複数RPIのフィードバックが業績に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      早川 翔, 打田 昌輝, 片岡 亮太, 佐久間 智広, 末松 栄一郎, 永田 大貴, 三矢 裕
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会 2023年度 全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 賞与と業績の関係に対する認知がアメーバ経営の効果に与える影響:非業績連動報酬を採用する企業のデータによる検証2023

    • 著者名/発表者名
      劉 美玲, 早川 翔,  三矢 裕,  朝比奈 洋介
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会 2023年度 全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 日本企業におけるインターロックの影響2023

    • 著者名/発表者名
      吉田 政之, 濵村 純平, 井上 謙仁, 早川 翔
    • 学会等名
      日本管理会計学会 2023年度年次全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] テキストベースの産業分類を用いた相対的業績評価の実証分析2023

    • 著者名/発表者名
      井上 謙仁, 吉田 政之, 早川 翔
    • 学会等名
      日本管理会計学会 2023年度年次全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 日本企業における役員の兼任と機密コスト2023

    • 著者名/発表者名
      吉田 政之, 井上 謙仁, 濵村 純平, 早川 翔
    • 学会等名
      日本管理会計学会2023年度第1回リサーチセミナー
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 討論:Effort allocation under the action spillover on the performance indicator in the multi-task environment: Theory and experiment design2023

    • 著者名/発表者名
      早川 翔
    • 学会等名
      日本管理会計学会2023年度第2回リサーチセミナー
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Effort allocation under the action spillover on the performance indicator in the multi-task environment: Theory and experiment design2023

    • 著者名/発表者名
      濵村 純平, 佐久間 智広
    • 学会等名
      日本管理会計学会2023年度年次全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 混雑コストの認識ギャップに関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      小笠原 亨
    • 学会等名
      日本管理会計学会 第2回 関西・中部部会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 有価証券報告書における事業リスクとコーポレートガバナンスの記載内容の実態 とその関係性の解明2023

    • 著者名/発表者名
      近藤 隆史, 石光 裕
    • 学会等名
      日本原価計算研究学会49会全国大会(福岡大学)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] クライシス時のマネジメント・コントロール:コロナ禍で管理会計はどのような役割を果たしたのか2023

    • 著者名/発表者名
      三矢 裕, 打田 昌輝, 窪田 祐一, 佐久間 智広, 佐々木 郁子, 吉田 政之, 劉 美玲, 近藤 隆文, 小笠原 亨, 早川 翔
    • 学会等名
      日本管理会計学会2023年度年次全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi