研究課題/領域番号 |
23K25580
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補助金の研究課題番号 |
23H00883 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
小区分80030:ジェンダー関連
合同審査対象区分:小区分80030:ジェンダー関連、小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
相澤 真一 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00456196)
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研究分担者 |
清水 唯一朗 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (70361673)
渡邊 勉 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
白川 優治 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (50434254)
前田 麦穂 國學院大學, 人間開発学部, 助教 (10963316)
藤村 達也 京都大学, 教育学研究科, 助教 (30927794)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2027年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 近代化 / 支配構造 / 世襲 / 再生産 / 教育 / 学歴主義 / 階層 / 職業 / 政治家 / 学校教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、日本の近代化と経済発展および社会の階層移動と階層形成を世襲・再生産の視点から検討しなおす。この作業を通じて、現代日本社会における職業構造・階層構造がどのような形で形成されているかについて、より解像度を高めた把握を行う。これは、日本社会の構造の基礎的な把握となるとともに、グローバル化していく世界のなかで、日本社会がどのような形で豊かな社会として持続可能なのかについて考察する上での基本情報を提供していくこととなる。
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研究実績の概要 |
2023年度は研究の基盤整備を中心とした研究作業を行った。特に、本研究が主な研究対象とする「世襲・再生産」について、研究領域についての文献リストの作成、収集資料の検討、問題の関係性の整理についての作業を行った。 このなかで、具体的な成果としては次の2つが挙げられる。第1は従来の学歴主義研究および階層研究との関係の整理である。学歴主義研究との流れについて、教育史、政治史、社会史の交差領域における課題があることを確認し、代表者の紀要論文などでまとめた。今後の研究期間においても日本の学歴主義との検討の必要性があることを確認した。また、階層研究との関係について、近現代史としての位置づけと21世紀の社会的変化という両者の視点からとらえる必要があることを確認し、その一端は、研究代表者が編者となった書籍の所収論文において、資料収集の成果について言及した。研究分担者も受験雑誌を分析した論文を著すなど、今後、本研究を展開する上での礎となる論文の刊行目途が立った。 第2は、「世襲・再生産」として、まず思い当たる政治家をはじめ、具体的な職業の世襲・再生産の関係についての考察である。既に研究分担者が世襲政治家についての概説記事を英語で発表したものに加えて、研究プロジェクト内では、教員や私立学校経営者についての分析・報告が行われた。さらに職業の範囲を広げていきながら分析する可能性が確認され、今後4年間の分析の可能性と方向性の共有に努めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
具体的な資料分析の進展にはまだ課題が残るものの、本プロジェクトが検討する課題を共有し、資料収集、分析に着手するという全体の大きな方向性には取り組むことができたため、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に得られた成果と基盤を踏まえて、2024年度は引き続き資料収集と分析を進める。当初の計画通り、最初の2年間は資料収集に重点を置いて研究作業を進める。一方で、昨年度、初めて集まったメンバーということもあり、日程調整に手間取ったため、今年度は学期の始めごとに固定でオンラインでの会議を開くための日程調整を行い、そこで定例で研究会を開いて進めることでより一層の進展をはかる予定である。この研究会で、収集資料の状況、文献の共有などを進め、メンバー全体でプロジェクトの推進できるようにしていく予定である。
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