研究課題/領域番号 |
23K25589
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補助金の研究課題番号 |
23H00892 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
小区分80030:ジェンダー関連
合同審査対象区分:小区分80030:ジェンダー関連、小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
中塚 朋子 就実大学, 人文科学部, 教授 (50457131)
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研究分担者 |
蘭 由岐子 追手門学院大学, 名誉教授 (50268827)
宇田 和子 明治大学, 文学部, 専任准教授 (90733551)
佐藤 哲彦 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20295116)
佐藤 嗣道 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (50305950)
田代 志門 東北大学, 文学研究科, 教授 (50548550)
種田 博之 産業医科大学, 医学部, 講師 (80330976)
中川 輝彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10440885)
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60587418)
藤吉 圭二 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (70309532)
本郷 正武 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (40451497)
松枝 亜希子 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (80998534)
松原 千恵 奈良女子大学, 国際戦略センター, 特任助教 (80814368)
矢崎 千華 (矢崎千華) 関東学院大学, 社会学部, 講師 (30868021)
山田 富秋 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (30166722)
吉武 由彩 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (70758276)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2025年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 薬害 / 社会秩序 / 被害者運動 / 保健医療 / 薬害教育 / 社会秩序形成過程 |
研究開始時の研究の概要 |
本調査研究は、社会学の研究者のみならず薬学や看護学の研究者のほか、薬害の当事者である研究協力者を含めた学際性の高い構成員によって遂行する。 共著『薬害とはなにか――新しい薬害の社会学』(本郷正武・佐藤哲彦編,2023,ミネルヴァ書房)で共有した問題意識や調査データを引き継ぎつつ、新規の調査とその検討を重ね、同書の続編となる専門書の執筆と発行を目指す。 他方で、本調査研究の構成員が関わる厚労科研のアーカイブズ事業と連動することで、薬害経験の伝承という実践に貢献する。本調査研究が継続的に蓄積してきた薬害問題をめぐる学術的な知見やその方法を提供することで、薬害資料館設立に向けた構想に寄与する。
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研究実績の概要 |
本調査研究は、薬害をめぐるコンフリクト(論争、対立、葛藤などの意)と制度化のプロセスの考察を通して、現代社会の社会秩序形成について明らかにするものである。2023年度の主な取り組みは、次の通りである。 (1)国際学会(ISA)および複数の国内学会(関西社会学会・日本社会学会)において本課題研究に関わる研究報告を行った。とくに日本社会学会では、テーマセッション「『新しい薬害の外延』を探る」にて共同報告を行い、共著『薬害とはなにか――新しい薬害の社会学』(2023年,ミネルヴァ書房)を通して得た知見を提示するとともに、新規の研究課題を示し、参加者と意見交換を図った。また、関連学会や集会において招待講演などを行った。 (2)本課題研究の成果を含め、薬害に関する論考を書籍や学術雑誌などに発表した。 (3)新規の専門書の発行に向けて、書籍の内容や方法について具体的な議論を開始した。とくに、薬害の社会学を海外に発信することを目的として、英文による書籍の発行に向けた検討と計画を進めた。 (4)薬害被害者および薬害事件に関わった支援者へのインタビュー調査を複数名実施した。その後、研究班において調査データの整理・共有を行った。 (5)夏季と春季に研究合宿を実施した。今後の研究計画の立案のほか、各研究報告、調査データの共有および検討、専門家による話題提供と意見交換、人権問題を考える関連施設の訪問などを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究目的」や「研究実施計画」に従い、(1)国内外の学会における報告、(2)論文の発表、(3)専門書の発行に向けた取り組み、(4)インタビュー調査の実施、(5)定期的な研究会の開催およびフィールドワークを実施することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究実施計画に従い、共同研究者および研究協力者と相互に話し合いを重ねつつ、着実に研究を遂行していく。また、必要に応じて、外部の有識者や関連する団体に協力を求める。
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