研究課題/領域番号 |
23K25612
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補助金の研究課題番号 |
23H00915 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
村田 容常 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (60210051)
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研究分担者 |
岡 大貴 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (20600232)
筒浦 さとみ 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20708622)
野田 響子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (40851374)
島村 裕子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (60452025)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2025年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | メイラード反応 / ポリフェノールキノン / 惣菜 |
研究開始時の研究の概要 |
賞味期限のある冷蔵食品の貯蔵法と安全性の関係、青果物の貯蔵中の物質変化、高温調理による成分形成について科学的データを集積する。具体的には賞味期限のある冷蔵食品の微生物汚染実態を調査し、次いで化学的観点からポリフェノールの酸化生成物や未詳のメイラード低分子色素についてそれらの性状、構造、変異原性などを評価し、さらにアクリルアミド形成を減じるための家庭調理法を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は3つある。一つ目は家庭における微生物学的安全性確保の観点から賞味期限のある冷蔵食品の貯蔵法が微生物学的安全性与える影響についての基礎的ないし実用的データを提供すること。二つ目は、カット野菜や果物の物質変化の代表例としてポリフェノール酸化物を取り上げ、ポリフェノール酸化物の形成機構や化学的性状ならびに安全性に対する知見を得ること。三つ目は。加熱調理による物質変化の代表例としてメイラード反応を取りあげ、新規色素化合物の探索を行うとともに、メイラード反応により形成される遺伝毒性発がん物質であるアクリルアミド形成を取り上げ、もやし炒めにおけるアクリルアミド形成を減じるための家庭調理法、調理条件を明らかにすることである。 賞味期限のある冷蔵食品例として牛乳を選び微生物の残存を調査した。UHT牛乳(賞味期限あり)から細菌は検出されなかったが、低温殺菌牛乳(消費期限あり)の一部では細菌が検出された。また、低温殺菌牛乳を開封後37℃で1週間培養したところいずれのサンプルからも菌が検出された クロロゲン酸キノンを化学的に調製後、その重合物やアミノ酸を反応させた重合物の化学的性状をUV-可視スペクトル分析やODS-HPLC,GPCなどにより調べた。GPC上で分子量1,2000程度の可視領域に特異吸収を示さない褐色がかったポリマーが形成された。 ビールの低分子色素について調べたところ塩基性物質画分に未知の色素が認められた。各種精製法を用いて、黒ビール20Lより極微量の色素を単離したが、同定には至らなかった。 緑豆もやしを炒め、アクリルアミド形成に対する油添加の影響や攪拌回数の影響を調べた。炒め時の油添加によりアクリルアミド量は顕著に減少した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は3本立て(賞味期限付き惣菜の貯蔵法と微生物学的安全性の関係、ポリフェノール酸化物の性状調査、メイラード色素の探索と炒めもやし中のアクリルアドを減少させる調理法)でそれぞれが順調に進行している。実験的には大きな問題はない。ビール中に未知色素を認めたためその単離を試みた結果、黒ビール20Lから色素を単離できたが、微量すぎて同定に至らなかった。本色素を多量に得る方策を検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
多数の賞味期限付き惣菜を用いて、貯蔵温度を変えて、微生物調査を行う。 ポリフェノール酸化物をGPC分析以外のカラムを用いて分析する。通常のODSカラムでは分析できないため、ポアサイズの大きなC8カラムを用いて分析してみる。SDS-PAGEなどを用いポリフェノールキノンとタンパク質との複合体を解析する。 ビール中に未知色素を認めたためその単離を試みた結果、黒ビール20Lから色素を単離できたが、微量すぎて同定に至らなかった。本色素を多量に得る方策を検討する必要がある。 アクリルアミドについては様々に調理条件を変えて、その形成量をLC-MS/MSを用いて測定する。
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