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多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造と宗教教育の実践に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K25623
補助金の研究課題番号 23H00926 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

服部 美奈  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)

研究分担者 松本 麻人  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (10727168)
宮崎 元裕  京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (20422917)
中田 有紀  東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (30553771)
濱谷 佳奈  中央大学, 文学部, 教授 (60613073)
高橋 春菜  盛岡大学, 文学部, 准教授 (80781418)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2026年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード宗教教育 / 宗教知の創造 / 宗教間融和 / 多元的価値 / 宗教指導者養成 / 指導者養成
研究開始時の研究の概要

本研究は、多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造と宗教教育の多様な実践を明らかにすることを目的とする。研究対象国は、インドネシア、トルコ、ドイツ、イタリア、韓国とする。主な研究課題は、第一に各国・各宗教の宗教指導者組織と宗教指導者養成機関では多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知がいかなる議論を経て創造されているか、第二に各国では学校や宗教施設において、宗教教育が次世代に対してどのように行われているかである。各国の特徴を明らかにするとともに、地域横断的、宗教横断的に考察することにより、立体的に宗教知の創造と宗教教育の実践の現代的特徴と課題を明らかにすることを最終的な到達点とする。

研究実績の概要

本研究の目的は、マレー世界のイスラーム教育研究に多宗教の観点と国際比較の観点とを加え、多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造と宗教教育の実践を明らかにすることを目的とする。研究対象国は、インドネシア、トルコ、ドイツ、イタリア、韓国とする。各国の特徴を明らかにするとともに、これらを地域横断的、宗教横断的に考察することにより、立体的に宗教知の創造と宗教教育の実践の現代的特徴と課題を明らかにすることを最終的な到達点とする。
研究課題は、1.宗教指導者による多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造(宗教指導者が、どのような①機関を通じ、②プロセスで、③宗教知を創造しているかを分析)、2.養成機関における多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造(各宗教がどのような養成機関を有しているか、同機関で行われる教育の特徴を分析)、3.公教育および宗教施設で行われる宗教教育の多元的価値と宗教間融和への対応(各国の宗教教育が、どのような構造と形態で、多元的価値と宗教間融和にいかに対応しているかに関する現地調査)、4.総合的考察(宗教知の創造と宗教教育の実践の特徴を地域横断的・宗教横断的に考察し、その構造を立体的に考察)である。
初年度となる2023年度は、公教育で行われる宗教教育の多元的価値と宗教間融和への対応に関する資料収集と同時に、現地調査をイタリア、ドイツ、韓国で実施した。イタリアでは、政教関係の変遷、公立校における宗教科「カトリック教育」の概要と位置づけ、ローマカトリック教会立神学校における教員養成課程、カトリック教会による司牧活動の観察等を実施した。ドイツでは、カトリックにおける宗教間対話に関する調査、学校での宗教科および宗教施設での学習観察を実施した。韓国においても神学校に関する現地調査を実施した。トルコとインドネシアに関しては宗教教育関連の文献収集を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度となる2023年度は、公教育および宗教施設で行われる宗教教育における多元的価値と宗教間融和への対応に関して資料収集および文献研究を行うと同時に、イタリア、ドイツ、韓国で現地調査を実施した。イタリアでは予備調査として、政教関係の変遷、公立校における宗教科「カトリック教育」の概要と位置づけと教科書分析、ローマカトリック教会立神学校における教員養成課程、カトリック教会による司牧活動の観察等を実施した。ドイツでは、カトリックにおける宗教間対話に関する調査、学校での宗教科および宗教施設での学習観察を実施した。韓国においても神学校に関する現地調査を実施した。トルコとインドネシアに関しては宗教教育関連の文献収集を実施した。進捗状況は概ね順調である。

今後の研究の推進方策

2024年は可能な限り現地調査を実施する。しかし、万が一、現地調査が困難な場合は文献資料を中心に研究を継続する。
2024年度は、2023年度で行った研究の継続と同時に、宗教指導者による多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造、および宗教指導者養成機関における多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造に関しても研究を進め、その特徴を地域横断的・宗教横断的に考察し、その構造を立体的に明らかにすることを試みる。
以上の分析を通して、宗教が公共宗教として積極的な役割をもつことが期待される市民社会において、多元的価値と宗教間融和に対応する宗教知の創造と宗教教育の実践はいかなる形態のもとで実現できるかを明らかにすることを最終的な到達点とする。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 道徳教育と異文化理解能力 ―中学校道徳教科書の分析を通して2024

    • 著者名/発表者名
      宮崎元裕
    • 雑誌名

      『京都女子大学教職支援センター研究紀要』

      巻: 第6号 ページ: 171-180

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本におけるムスリム教育研究の動向とムスリム教育の現状2023

    • 著者名/発表者名
      服部美奈,松本麻美、アズミ・ムクリサフ、アマンダ・デ・ユリA・S, 他桝谷健太
    • 雑誌名

      名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 教育科学

      巻: 70 号: 1 ページ: 115-149

    • DOI

      10.18999/nueduca.70.1.115

    • ISSN
      1346-0307
    • URL

      https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/2007972

    • 年月日
      2023-09-30
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 「韓国の学校事務の機能とその特徴」2023

    • 著者名/発表者名
      松本麻人
    • 雑誌名

      『日本教育事務学会年報』

      巻: 第10号 ページ: 64-71

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 韓国における学校暴力対応組織の改編過程に関する考察:加害者処分の学校生活記録簿記載に注目して2023

    • 著者名/発表者名
      松本麻人
    • 雑誌名

      『教育制度学研究』

      巻: 第30号 ページ: 128-144

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Comparative Analysis of ‘Practical Philosophy’ in NRW, Germany and ‘Citizenship’ in Shinagawa, Japan: Rethinking Institutionalization of Values Education2023

    • 著者名/発表者名
      Kana Hamatani, Roland Wolfgang Henke, Takeshi Inoue, Matthias Proske
    • 雑誌名

      Global Comparative Education

      巻: 7(1) ページ: 52-68

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] インドネシアのホームスクーリング-ナショナルを越える自由な学びの広がりと意図せざる結果-2023

    • 著者名/発表者名
      服部美奈
    • 学会等名
      日本教育学会第82回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 学校事務の運営体制に関する国際比較2023

    • 著者名/発表者名
      松本麻人・京免徹雄・佐藤仁・髙谷亜由子・古阪肇
    • 学会等名
      日本比較教育学会第59回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] イタリア公立校における『カトリック教育』(IRC)の位置づけについて2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋春菜
    • 学会等名
      日本比較教育学会第59回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 倫理・宗教教育における思考力、判断力、表現力の育成ードイツ・NRW州の実践哲学科と各宗派のカリキュラムに着目してー2023

    • 著者名/発表者名
      濵谷佳奈
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 『現代韓国の教育を知る:隣国から未来を学ぶ』2024

    • 著者名/発表者名
      松本麻人、石川裕之、田中光晴、出羽孝行編著
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      9784750357263
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 姫岡とし子, 久留島典子, 小野仁美編「「社会」はどう作られるか? : 家族・制度・文化」(〈ひと〉から問うジェンダーの世界史)2023

    • 著者名/発表者名
      服部美奈
    • 総ページ数
      275
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • ISBN
      9784872597783
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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