研究課題/領域番号 |
23K25649
|
補助金の研究課題番号 |
23H00952 (2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岡 靖哲 愛媛大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60419025)
|
研究分担者 |
林 光緒 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (00238130)
樋口 重和 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00292376)
田村 典久 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00739435)
古谷 真樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10725998)
高田 律美 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (20515803)
田中 秀樹 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (30294482)
山本 隆一郎 江戸川大学, 社会学部, 教授 (30588801)
笹澤 吉明 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50292587)
綾部 直子 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (50754769)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2026年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
|
キーワード | 睡眠教育 / 睡眠衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
日本は小児の睡眠時間が短いことが国際的にも指摘されているなかで,睡眠の問題を早期に見出し睡眠マネジメントを行うことが重要である.成長期の睡眠の問題は心身の発達に重大な影響をもたらすことから睡眠教育が果たす役割は大きい.睡眠改善の効果を高めるためには,地域という枠ではとらえきれない多様な環境要因に即した最適な睡眠改善手法を確立する必要がある.本研究では,国内多地域の調査データを比較・統合できる共通フォーマットに基づいてデータベースを構築し,睡眠改善を促進あるいは妨害する環境要因の解析から,集団特性に応じた睡眠改善プログラムのフォーミュラを構成し実証的に検討することを目的とする.
|
研究実績の概要 |
国内多地域(秋田~沖縄)に分布する研究代表者・分担者らがこれまで収集したデータセットをベースとして,共通フォーマットによる統合データプラットフォームを作成した.年齢層は未就学児~大学生とし,デモグラフィックデータ(年齢・性別,家族構成,通園・通学状況,学年,地理的背景),睡眠指標(睡眠習慣:就床時刻,起床時刻,睡眠時間,睡眠衛生,睡眠問題:入眠障害,中途覚醒,早朝覚醒,熟眠障害,睡眠覚醒リズム:睡眠位相後退,睡眠位相前進,不規則睡眠リズム),行動・心理指標(評価バッテリ:Strength and Difficulties Questionnaire,Child Behavior Checklist,ADHD Rating Scale),情報通信機器使用状況(スマホ,ゲーム等メディア利用, Internet Addiction Scale),社会的環境要因(通学時間,通学方法,学外活動,睡眠状況:寝室環境,同室者),地域背景を登録アイテムとし,初期データの登録を行った.睡眠教育関連の研究成果は,日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会合同大会において,シンポジウム「実効性の高い睡眠教育の展開」で発表・討議した.睡眠教育に関連する成果公表としては,研究代表者が編集したjmedmook「いま知っておきたい 現代の睡眠障害」(日本医事新報社)ならびに睡眠医療特集号(ライフ・サイエンス社),および睡眠環境学入門(全日本病院出版会)において研究代表者・分担者による成果を公表している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の研究計画にて予定していた,研究代表者・分担者らがこれまで収集したデータセットをベースとした共通フォーマット・統合データベースの作成,および初期データの登録を予定通り実施できている.また,研究代表者・分担者のこれまでの知見をとりまとめ,学会シンポジウム,書籍,医学雑誌特集号での成果発表・知見の公表・睡眠教育啓発も行っており,研究の進行については概ね順調に進展している.
|
今後の研究の推進方策 |
初年度に作成した,統合データベースの構築を引き続き進めるとともに,データベースをもとに各地域のフィールド・教育現場・オンライン調査において,新規の睡眠および環境要因データを集積する.さらに,様々な睡眠教育手法と集団特性との適合性を,子ども・保護者・学校教育など最適なアプローチを選んで実践・検証し,睡眠教育プログラムを構築することを予定している.
|