研究課題/領域番号 |
23K25659
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補助金の研究課題番号 |
23H00962 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小山 義徳 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90546988)
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研究分担者 |
安部 朋世 千葉大学, 教育学部, 教授 (00341967)
樋口 咲子 千葉大学, 教育学部, 教授 (00431734)
鈴木 隆司 千葉大学, 教育学部, 教授 (30375597)
道田 泰司 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (40209797)
藤川 大祐 千葉大学, 教育学部, 教授 (50288429)
生田 淳一 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70412450)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2026年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 教員養成 / 探究的な学習 / 総合的な学習 / 問い / 探究学習 / 質問生成 / 授業開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「探究的な学習」の指導ができる小中学校の教員を養成する授業の開発と効果検証を行う。第一に、「探究的な学習」の指導に熟練した小中学校の教員の授業分析を行い、児童生徒にどのような指示や課題を出すことで効果的な指導を行っているのか明らかにする。第二に、「探究的な学習」に熟練した教員の指導内容を体系化した「探究的な学習の指導」に関する授業を大学の教員養成課程に開講する。第三に、上記、授業を受講した学生が附属小学校・中学校で「探究的な学習」の授業実践を行うことで、「探究的な授業」の指導力が向上するのか検証を行う。
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研究実績の概要 |
2023年は「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法を開発するために「探究的な学習:の授業観察」と,「探究的な学習」の指導を行っている複数の教員を対象としたインタビュー調査の2つを行った。 授業観察からは,効果的な「探究的な学習」の指導は,生徒に探究のテーマに関する知識がない状態で,問いを立てさせることはせず,まず,クラスで共通で取り組む大枠の探究のテーマに関する基礎知識を教員が生徒に伝え,生徒が基礎知識を理解した時点で初めて,生徒に問いを立ててもらうというステップで進められていることが明らかになった。 インタビュー調査から,探究的な学習の指導経験が浅い教員は,手探り状態で指導を行うことに不安を感じていたり,探究で取り組むテーマについて教員自身が知識がないことを課題を感じていたことが明らかになった。対照的に,探究的な学習の指導経験が豊富な教員は,生徒が教師の知識を超えた課題設定をした際には,多少の指導上の難しさを感じているものの,探究の対象が何であれ,探究の進め方は共通しているため,それほど困難とは感じていないことが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り,「探究的な学習」の指導を行っている教員の協力を得ることができ,実践の様子を観察や,インタビューを通して,「探究的な学習」の指導上の困難や,指導のおもしろさを明らかにし,「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法の開発に関して,示唆を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,大学において,大学生が「探究的な学習」の実践内容を考え,実際に中学校で実践する授業を開講する。そして,その際に大学生がどのような点を課題と考え,克服したかを明らかにし,次年度以降にさらに改善した「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法の開発につなげる。
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