研究課題/領域番号 |
23K25679
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補助金の研究課題番号 |
23H00982 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | ビューティ&ウェルネス専門職大学 |
研究代表者 |
秦 由美子 ビューティ&ウェルネス専門職大学, ビューティ&ウェルネス学部, 教授 (30263031)
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研究分担者 |
アスピノール R・ウイリアム 同志社大学, グローバル教育センター, 教授 (10346009)
大佐古 紀雄 育英短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10350373)
佐々木 亮 聖心女子大学, 現代教養学部, 講師 (10828594)
古阪 肇 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, フェロー (20710536)
河上 暁弘 広島市立大学, 平和研究所, 准教授 (30515391)
H Noothalapati 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 助教 (30748025)
松河 秀哉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2027年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 女性リーダー / ジェンダー平等 / リーダーシップ / 北欧諸国 / アジア諸国 / ジェンダー研究 |
研究開始時の研究の概要 |
女性リーダーに関して日本でも2018年に「候補者男女均等法」が導入されたものの効果は限定的で、経済分野での女性管理職比率も世界平均27.1%に対し日本12%と下回る。女性リーダーが少ない原因を多様な観点から考えた上で、教育を通しての社会意識の変革を通し、指導的立場に立つ女性を育成する必要があるのではないかという意見に達した。 そこで、アジア諸国と欧州諸国に関して量的・質的調査を実施し、女性リーダー進出が高い国々と低い国々の4類型化を図り、日本の女性リーダー育成のための教育課題を提示する。 ア)女性進出が高いアジア諸国、イ)女性進出が低いアジア諸国、ウ)女性進出が高い欧州諸国、エ)女性進出が低い欧州諸国
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研究実績の概要 |
2023年度の研究実施計画に則り、ア)女性進出が高いアジア諸国(インド、スリランカ) イ)女性進出が低いアジア諸国(日本、ベトナム)ウ)女性進出が高い欧州諸国(イギリス、スウェーデン、フィンランド、アイスランド)エ)女性進出が低い欧州諸国(フランス、ポーランド)の調査を次の①から⑥の点から実施した。①女性リーダー教育に関係ある内容、②女性が関わっている平和教育に関係ある内容、③シティズンシップ教育の中でジ ェンダー・フリーに関係ある内容、④各国の女性リーダーの例の文献調査を実施するとともに、後半期には、⑤シティズンシップ教育総括、⑥平和教育の総括を実施した。 その成果は「エクセル形式及び論文形式」で取り纏め、今後のアンケート調査などに活用することとしている。また各国の女性リーダー総括に関しては70ヵ国から集まったロールモデルとなる女性たちにアンケート調査を実施し、その成果を纏めた。他にオックスフォード大学のユニヴァーシティ・カレッジWarden、ウルフソン・カレッジPresident、ハートフォード・カレッジPrincipalから女性リーダーに関する意見を収集。特にユニヴァーシティ・カレッジはオックスフォード大学初の黒人女性学寮長であることは大いに参考となった。 さらに、ミス・インターナショナル国際大会参加者にリーダーとしての価値観についてインタビューを実施したところ、非常に多様かつ有益なコメントが寄せられた。例を挙げる:「私にとってリーダーとは、影響力を持とうとすることよりも、他者との共生の中で真の自分を生きることです。直感に従うだけでなく、地域社会で何が起きているのか、どのような教訓を得ることができるのかに関心を持つことで、社会をより良くしたい、より良くなりたいと願い続けることです。このように、尊敬、誠実さ、寛容さ、勇気、規律は、すべてのリーダーにとって不可欠です」
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
科研メンバー全員の能力が高く、優秀で、かつメンバーの協力が大きい。Zoomで話し合いを実施した後、それぞれ担当の国の女性リーダーの調査を進めていくとともに、対面式での講演会や会議も実施し、それが刺激となり、また、各メンバーが研究を進めていっている。この調子で、来年度も研究を進めていきたいと考えている。 また、インドとスリランカに関しては、メンバーのHemanthが大学の学長及び副学長と面談を実施しておいること、また、イギリスに関しては、Aspinall、古阪、秦を中心に連絡網が構築されつつあり、インド、スリランカ、イギリスに関しては、2024年度に実施するアンケート調査の対象者が選定された状態である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、各国の多様な女性陣に送付及び対面式の面談で使用するアンケート作成に取り掛かる必要がある。まず、プレアンケートとして各国の文化、政治、教育等多面的に考えられたアンケートを作成し、可能な範囲での回答を得、その後、本アンケートに加筆修正していく。本年度はメイルでのアンケート送付になるが、再来年には、アンケート調査を各国で実施してもらうことになる。メンバー担当国の女性リーダーから回答を得ることになる。
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