研究課題/領域番号 |
23K25702
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補助金の研究課題番号 |
23H01005 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 講師 (50644796)
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研究分担者 |
上田 真太郎 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (10823445)
森山 智彦 九州大学, 大学病院, 准教授 (20452758)
木村 拓也 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40452304)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
久田 由紀子 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (70423572)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 遠隔医療 / 国際教育 / 技術研修 / 教材開発 / eラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19は医療従事者の海外派遣・受入による臨床研修を困難とし、症例遠隔カンファレンスや手術室からのライブデモなどの国際間遠隔医療教育の必要性が浮き彫りとなった。しかしその普及は十分ではなく、その実現に欠かせない国際間遠隔医療教育を支える技術担当者の不足、あるいはスキルの差が障害となっていた。そこで本研究ではアジア太平洋研究教育ネットワーク医療ワーキンググループにおいて、国際間遠隔医療教育の技術研修における到達目標・評価指標を明らかにし、eラーニング研修プログラムを開発・実証する。アジアにおける遠隔医療教育を更に推進し、医療格差の縮小に貢献することが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究ではアジア太平洋研究教育ネットワーク医療ワーキンググループにおいて、国際間遠隔医療教育の技術研修における到達目標・評価指標を明らかにし、eラーニング研修プログラムを開発・実証する。 1年目である本年度は、ニーズ調査、トピック設計、到達目標と評価指針を開発した。4月にコアメンバーでオンラインのキックオフミーティングを開催し、研究チームとして「評価者」「顧問」「事務局」を組織し、ニーズに関する議論を行った。評価指標の開発研究に関して九州大学の倫理審査を受審(許可番号23235-00)し、研究デザインに則り評価者30名の募集と同意書を取得した。8月にAPAN医療WGでワークショップを開催し、関連研究や技術支援の紹介、開発すべき研修ニーズを議論した。また、12月のアジア遠隔医療シンポジウムにて、本研修が対象とするDtoD遠隔医療教育におけるコンピテンシーおよび5つの研修トピックごとの到達目標の草案を議論した。その後、12月から3月にかけてデルファイ法をベースとしたオンラインアンケートにて、全評価者へそれぞれの項目の妥当性について評価させた。不適切(1)-適切(9)の9段階で評価させ、回答者の7割以上の集約が見られたものを「合意」とし、1-3:不適切、4-6:不明、7-9:適切として分析した。1度目のアンケート結果を踏まえて項目を修正し、2度目のアンケートを実施した。到達目標・評価指標ともに2回のアンケートで全評価者の合意を得ることができ、4回のアンケートの回答率はすべて100%(30/30)であった。 また、並行してシステムの要件定義・設計を行った。技術的要素を確認し、必要文書を準備した。e-learningプラットフォームはMoodleを採用し、ルーブリックによる評価機能を、学習ツールの相互運用のための技術標準に準拠して開発することとした。研究内容を学会口演や論文で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度予定していた①構築すべきプログラムの項目や必要なスキルの調査分析、②技術支援に求められるコンピテンシー及びその評価指標の開発、そして③システムの要件定義、設計 が完了しているため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本年度開発した到達目標・評価指標に沿った教材開発及び実装を予定している。「TOPIC 1. Overview: Concepts, introducing 4 topics, and general information such as network, system and security.」を九州大学・マラヤ大学(マレーシア)、「TOPIC 2. Setup big venue for hybrid medical conference」をブラウィジャヤ大学(インドネシア)、TOPIC 3. Live medical demonstration -endoscopy live demonstrationをアジア消化器センター(インド)、「TOPIC 4. 360-degree video on-demand transmission of operation room」及び「TOPIC 5. Medical case conference using metaverse」を九州大学が担当するよう研究者間で分担決めを行っている。教材開発のガイドラインを作成し、オンラインで打ち合わせを近日中に持つ予定である。
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