• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

これからの時代の教育に組み込むべき物質学習の特徴を生かした教育内容

研究課題

研究課題/領域番号 23K25714
補助金の研究課題番号 23H01017 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関岩手大学

研究代表者

菊地 洋一  岩手大学, 教育学部, 教授 (50241493)

研究分担者 久坂 哲也  岩手大学, 教育学部, 准教授 (00779944)
下村 博志  上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20283046)
佐合 智弘  岩手大学, 教育学部, 准教授 (60648260)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2027年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2026年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード物質学習 / 小学校 / 中学校 / 教育内容 / 粒子概念
研究開始時の研究の概要

本研究は,小中学校段階における物質学習(化学分野,粒子領域)を取り上げる.学習者が学ぶことの意義について意識が低い現状の改善に留意しつつ,物質学習の特徴を生かした新たな時代の教育に取り入れるべき教育内容を明らかにし,コンピテンシーの育成と教育内容をうまく融合させた教育の全体構想と,そのポイントについての具体的な提案(教材,授業提案,CBT等)を提示する研究である.

研究実績の概要

本研究は,小中学校の物質学習について,その特徴を生かして新たな時代の教育に取り入れる教育内容を明らかにし,コンピテンシーの育成と教育内容をうまく融合させた教育の全体構想と,そのポイントについての具体的な提案(教材,授業提案,CBT等)を提示する.物質学習の大きな特徴として,粒子概念を柱とした系統性と,身近でリアルな「物質」を対象にしているという2面を取り上げる.令和5年度は本研究の初年度である.はじめに研究メンバーの全体会合を開き,研究の趣旨,計画,担当等の協議を行い,その後,研究を進めた.主な研究内容と成果は以下の通りである.
1.小学校4年生の物質学習について「水」を柱とした1年間のカリキュラムを構想し,授業実践を行った.主要な学習内容となる状態変化について,物質の基本的事項と,自然界の水の循環という2つの視点を往還しながら関係付けた.学習内容間のつながりや,自然現象とのつながりを強化した良いカリキュラム構想とその実践になった.
2.中学1年での状態変化の授業の実践についても成果をまとめている.さらに,「化学結合」は,物質を系統的に理解する上で柱となりうる重要な学習内容であるが,現在は義務教育では扱っていないため,中学校段階で学習することの可能性を検討するために,化学結合の副読本を作成した.その活用の授業実践を行い,現在,実施結果の分析を進めている.今後,さらに副読本の改良を行い,提案する予定である.
3.これからの社会と物質に関する文献調査を進めつつ,理科を学習することの意義についての意識調査に関するアンケートを検討している.
4.物質学習について,現場の教員を対象にして,子どもが学習後でも理解しにくい内容と疑問を持っている内容に関するアンケートの作成を行い,現在,調査中である.この結果は,今後の授業構想とCBT作成のための基礎資料にする予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

小学校の系統的な物質学習として,第4学年における1年間の物質学習カリキュラムを構想し,授業実践を行った.この結果は良好であった.授業の一部を公開として公開研究会を開催し,多くの現職教員等に研究内容を提示し討論を行った.さらにこの成果の一部を早速論文にまとめ,研究成果の公表をしている.
また,中学校における化学結合の取り扱いについて検討を重ねた結果として,副読本の初版を作成することができた.この他,今後の本研究を進める上で貴重な基礎データとなるアンケート調査等について検討を進めている.
研究初年度として,着実に研究を進めることができたと考えている.

今後の研究の推進方策

当初の研究計画に沿って研究を進める.令和5年度の研究成果を生かしてさらに具体的な授業開発,教材開発と全体構想の両面で研究を進める.その際,関連するアンケート調査の実施とその結果を取り入れて構想を考えていく.また,高分子化合物など今後の社会において重要視されている物質の取り扱いについて検討を進める.さらにCBTの開発も進める.
研究チームは,大学教員(化学,理科教育),教育行政,小中学校教員等の多様な人材で構成されていることから,それぞれの専門性を活かしながら協力体制をとって研究を推進したい.研究メンバーの対面による研究協議と,電子メールでの意見交換やオンライン会議等を組み合わせながら,着実に研究を積み重ねていきたいと考えている.

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] つながりを重視して学びの深化を図る理科の授業 ー小学校第4学年「水を柱にしたカリキュラム」を通してー2024

    • 著者名/発表者名
      小野寺貴子,小野綾香,久慈美香子,佐合智弘,久坂哲也,菊地洋一
    • 雑誌名

      教育実践研究論文集

      巻: 11 ページ: 41-47

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 粒子概念を活用して物質の理解を深める学習 ~中学1年「物質の状態変化」での実践~2023

    • 著者名/発表者名
      薗部幸枝,菊地洋一
    • 学会等名
      日本理科教育学会 第73回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi