研究課題/領域番号 |
23K25731
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補助金の研究課題番号 |
23H01034 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
針生 悦子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70276004)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2026年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 言語発達 / 乳児 / 人的環境 / 対乳児発話 / 乳幼児 / 言語環境 |
研究開始時の研究の概要 |
同じ単語でも、話し手や話すときの調子が違えば、その物理的な音は同じにならない。そのような実場面での発話から言語の音を聞き取れるようになることは、子どもが母語を獲得する上で必ずクリアしなければならない問題の一つである。本研究においては、それが具体的にどのような要因によって可能になり、また、どのようなプロセスをへて実現されているのかについて明らかにすることをめざす。そのために本研究では特に子どもに話しかける人々および話しかけ方の多様性に着目し、それらと子どもの言語発達との関連を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、子どもの言語発達を導く言語環境とはどのようなものかを明らかにすることをめざすものである。具体的に言語環境としては、子どもに話しかける人の多様性や、子どもへの話しかけ方の多様性に着目する。というのも、次のように考えるからである。 話される単語は同じでも話者や話し方が異なればその音は物理的に完全に同じにはならないが、言語を身につけるには子どもは、そのような違いに惑わされることなく、言語の音を聞き取ることができるようにならなければならない。また、使いこなせる言語の幅を広げるためには子どもは多様な語彙や表現に出合う必要もある。それらの点からみて、多様な人々に多様なやり方で話しかけられることが、子どもの言語発達の大きな助けになることが予想される。 そこで本研究は、子どもに対して話しかける人の多様性や話しかけるしかたの多様性と、子どもの言語発達との関連について検討する。そのためのデータは、子どもが日常的にどれだけの数の話者にどれだけの頻度、時間にわたって話しかけられているかについては質問紙によって、また、子どもが身近な養育者からどのような話しかけを受けているかは親子の相互作用の観察によって、また子どもの言語発達レベルや学習能力は実験と語彙チェックリストを併用して得る。本年度は、言語環境について測定するための質問紙を開発したほか、予備実験を重ね子どもの言語学習能力を測定するための実験方法を確定し、言語始発期の子どもを対象としたデータ収集を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献研究と予備実験を重ね、縦断研究のデータ収集の開始月齢を定めるとともに、実験手続きや質問紙のバッテリーについても確定することができた。第一波についてはデータ収集も開始した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定どおり、第一波のデータ収集を継続するとともに、第二波、第三波についても順次、データの収集を開始し進めていく。
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