研究課題/領域番号 |
23K25745
|
補助金の研究課題番号 |
23H01048 (2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
細越 寛樹 関西大学, 社会学部, 教授 (80548074)
|
研究分担者 |
岩佐 和典 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (00610031)
福森 崇貴 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (50453402)
高岸 百合子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (40578564)
大江 悠樹 杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
平子 雪乃 杏林大学, 保健学部, 講師 (90743477)
安達 友紀 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (90771519)
吉野 敦雄 広島大学, 保健管理センター, 准教授 (90633727)
横山 仁史 新潟大学, 人文社会科学系, 助教 (40727814)
柴田 政彦 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (50216016)
榎本 聖香 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任研究員 (20795174)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2027年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2026年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2025年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 認知行動療法 / 慢性痛 / 無作為化比較試験 / プログラム開発 / 集団版 / 臨床試験 / 作用機序 |
研究開始時の研究の概要 |
欧米では,慢性痛患者のQoLを高めるために認知行動療法(CBT-CP)が有効とされており,本邦でもCBT-CPの広い普及が強く望まれている。それに向けて本研究では,まず基本形となる対面・個人形式のCBT-CPの効果を,厳格な臨床試験によって検証する。次に,CBT-CPがどのよう機序で効果を発揮しているのか,本邦でCBT-CPはどのくらい普及しているのかを調査する。それらを踏まえて,本邦の医療現場で実際に使用できるCBT-CPのテキストやマニュアルの開発に取り組む。さらに,より高い費用対効果が期待できる集団版の開発も検討する。
|
研究実績の概要 |
2023年度は,無作為化比較試験(Randomized Controlled Trial: RCT)の着実な遂行を中心に,その介入である慢性痛に対する認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy for Chronic Pain: CBT-CP)の作用機序を検討するための調査準備と,CBT-CPの普及率を把握するための調査準備を並行して行う予定であった。 RCTに関しては,患者を受け入れられる医療機関は年度当初6機関であったが,新たに1つの医療機関から正式な協力が得られ,合計7つの医療機関にて研究協力者の医師らが研究対象者のリクルートや通常治療の管理を行なった。その結果,2023年度のリクルートは9例となった。CBT-CPは,本研究のために開発された1回30~40分,全8回で構成されるプログラムを採用し,定められた基準を満たした心理職(公認心理師・臨床心理士の有資格者)が各医療機関において実施した。介入の質の評価および適正性を担保するためのスーパービジョンは,研究対象者1名に対して2回以上の実施を義務づけ,その通りに実施された。全体の進捗状況や有害事象の報告や確認は,2か月に1回の頻度で行われる全体会議に加え,随時利用できるメーリングリストを通じて行われた。 2025年度に実施予定であるCBT-CPの作用機序および普及率の検討に関しては,それぞれ中心となるメンバーを定め,調査に向けた打ち合わせが開始された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
RCTのリクルートは年間15例を目標としていたが,リクルートの基準を満たす方の受診が想定よりも少なく,2023年度は9例にとどまった。 CBT-CPの作用機序や普及率に関する調査は,予定通りに事前準備を開始できた。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究の中核となるRCTの完遂を最優先とし,現在協力が得られている医療機関との連携強化に加えて,新たに協力が得られ得る医療機関や心理職を積極的に探していく予定である。そのためにも,今後も積極的に学会や研修会等での演者を引き受け,慢性痛に対する心理支援やCBT-CPについての啓蒙を続けると共に,関係者らに本研究への理解や協力を広く求めていく。
|