研究課題
基盤研究(B)
本研究では、後期早産児の視知覚認知の発達過程と、発達リスクとの関係を実験心理学的に解明することを目的とする。身体発達は概ね良好な後期早産児も、言語・認知機能の発達遅延や発達障害のリスクが高いことが近年報告されつつあるが、高次認知機能の発達の基盤となる視知覚認知の発達過程は未検討である。本研究では、視覚の皮質下処理・皮質処理(背側経路と腹側経路)の非定型発達が発達リスクの高さの一因であるという仮説を実験的に検証するため、さまざまな視知覚認知課題のパフォーマンスを後期早産児と満期産児で比較し、早産児の2-3歳ごろの社会性の発達や発達障害傾向との関連を明らかにする。