研究課題
基盤研究(B)
嫌悪と知覚の相互作用,および感覚モダリティ間のネットワーク性に着目し,行動免疫の病原性検出過程を解明する。そのために,病原性の検出・評価にはどのような知覚的手がかりが利用され,処理されるのか,嫌悪の誘発や,嫌悪に関連する病理等の個人内要因は知覚にどのような影響を与えるか,という2つの問いを設定した。これらを究明すべく,刺激の物理特性と嫌悪反応の関数関係や,嫌悪誘発による知覚過程の変化といったテーマについて一連の実験を行う。さらに,感覚モダリティ間の統合過程にも注目し,嫌悪喚起過程との関連を検討する。これにより,病原性検出機構のモデル創出や,精神疾患の発生・維持要因の解明に貢献することを目指す。