研究課題
基盤研究(B)
本研究では,「量子統計学」と「情報幾何学」の双方にまたがる様々な未解決問題に挑戦し,両者の共進化を促進しながら,量子情報科学の研究を総合的に発展させる.具体的には,1)量子局所漸近正規モデルに対する量子漸近的表現定理とその応用,2)量子局所漸近正規性に係る状態空間/測定空間の位相構造と適応的量子推定,3)単調量子計量と両立する双対平坦構造の解明,4)量子Chentsovの定理,などの研究を行う.そして,解析および代数的方法を補完する第三の方法論として,統計数学における幾何学的方法の体系化を目指す.