研究課題
基盤研究(B)
量子(および熱力学的)速度限界の理論を発展させる方向の研究として、ゆらぐ系の熱力学を応用し、有限時間情報消去や情報転写に伴う熱力学的コスト、正確さのトレードオフ関係式を導出します。また、延長として、第3法則を現代的な熱力学の言葉で緻密化します。また、長距離相互作用のあるボゾン系での情報伝搬速度やエネルギー輸送の問題にも取り組み、情報が伝搬するスピードの普遍的な性質を探求します。さらに、熱平衡分布や非平衡分布において、相互情報量やエンタングルメントエントロピーに関する面積則発現の条件も探求します。