研究課題
基盤研究(B)
アクティブマター集団運動は、2次元系での理解が成熟し、3次元系へと興味が移りつつある。しかし実験的には、2次元と3次元の間に位置する擬2次元系が重要となる。2枚の平行平板に挟まれた擬2次元系では、単純な状況でも流体力学の理論上の困難がある一方で、実験では特異な相互作用や相関の発散が報告されている。したがって、2次元から3次元への拡張は単調な変化ではなく、その間の擬2次元において特異性を持つ非単調な挙動を示すと期待できる。そこで本研究では、3次元から押しつぶして擬2次元という特殊な低次元環境へと連続的に遷移させることで、アクティブマターの次元依存性と新奇な低次元物性を究明する。