研究課題
基盤研究(B)
ほぼ光速で進む鏡は、特殊相対論に従い反射光の周波数を上げたり、パルス幅を圧縮する。このような特殊相対論的な鏡は、超高強度・極短パルスレーザーをガスプラズマ中に集光して作り出すことができている。今回、特殊相対論から進んだ、加速される鏡、一般相対論的な鏡を作り出すことに挑戦する。本研究ではレーザー生成プラズマに急峻な密度勾配を独自の方法で形成し、レーザー伝播速度を制御することで加速されるプラズマ電子の鏡を実現させる。この加速される鏡が実現できれば、等価原理により、ブラックホールを模擬した地上実験が初めて可能となり、現在観測が基盤をなす宇宙論研究が飛躍的に進展すると期待される。