研究課題
基盤研究(B)
ミリ波サブミリ波での広域探査観測は、宇宙における真の星形成史を明らかにするための重要な観測手法である。近年、超伝導検出器の画素数が増えたことにより、観測効率は向上しているものの、依然として大気からの熱放射が障害となっており、撮像観測における到達感度は検出器限界には達していない。そこで本研究では、天体と同時に大気放射をも高速撮像するとともに、撮像観測に最適なデータ解析手法を構築することで、検出器本来の性能を引き出し、サブミリ波探査の観測効率を劇的に改善する観測手法の確立を目指す。これにより、多色同時撮像が可能、かつ超高感度な科学観測が可能となる次世代サブミリ波カメラの実現に向けた先鞭をつける。