研究課題
基盤研究(B)
星形成における磁場の役割は星形成研究において未解明の重要問題である。我々はその謎を解明するため、野辺山45m鏡に30-50GHzをカバーする広帯域かつ高感度の受信機を開発し、搭載した。本研究では、その受信機の性能を検証したのち、高感度観測が必要な偏波観測を行う。ストークスVスペクトルから、ゼーマン分裂幅を測り、磁場強度の測定を行う。同時に取得できるストークスIスペクトルから、線幅や質量を測定し、ビリアル定理を使って高密度コアの力学状態を調べ、磁場が力学状態に与える影響を定量的に見積もる。高密度コア20から30個のデータを取得することで、磁場の役割が初めて半統計的に解明できる。