研究課題
基盤研究(B)
恒星表面の強く成層した大気では磁気エネルギーがジェット・乱流・衝撃波などを引き起こすことで熱化され、高温な彩層とコロナを生み出す。磁気エネルギー輸送と熱化の一連のプロセスを空間分解して観測できるのが太陽観測の最大のメリットかつフロンティアである。気球望遠鏡SUNRISEで精密偏光観測を実現し質の高い彩層の磁場・速度情報を世界に先駆けて取得する。さらに、ひので衛星及びDKIST地上望遠鏡との共同観測により熱化の要素プロセスをとらえる。これまで行ってきた数値シミュレーションによる光球・彩層モデリングを発展させ、SUNRISEがもたらす高精度偏光分光データとの比較から熱化プロセスの理解を進展させる。