研究課題
基盤研究(B)
マッデン・ジュリアン振動(MJO)とは、大規模に組織化した雲の群れがインド洋上で準周期的に発生し、活発な降水活動を伴いながら5 m/sの ゆっくりした速度で東に移動する現象である。MJOの発生・東進・周期の物理機構は対流圏熱帯気象学最大の謎とされており、観測・理論・数 値モデルを駆使した幅広い研究がなされている。本研究では、MJOの東進に重大な影響を与える海洋大陸域を対象とした大規模国際研究プロジ ェクトの観測データを利用し、また、MJOの再現に関し世界有数の能力を持つ最先端の気象・気候モデルを複合的に活用することで、大気海洋 相互作用がMJOの雲群の組織化に与える影響を解明する。