研究課題
基盤研究(B)
地球内部で形成されたマグマはガスをたくさん含んでいるため,地上に近づくと膨張・爆発し,危険な噴火を起こしやすい.一方,そうなる前にマグマからガスが速やかに抜けることで爆発を回避し,穏やかな噴火に至ることもある.しかし,どのような仕組みでガスが効率良く逃げる通路が短時間で形成され,大量のガスの流出を可能にするかは不明であった.本研究では,反応性の高いガスがマグマ内で作られ,そのガスがマグマ自体を化学的に破壊し,通気性の高い通路を形成するという仮説を検証するため,高反応性ガスの形成条件の解明およびマグマとガスの化学反応速度論の確立を行うことを目指す.