研究課題
基盤研究(B)
配向成長させたカーボンナノチューブからなる人工粘着基材(CNTヤモリテープ)は、従来の粘着テープにないクリーンな接着機構、炭素由来の導電性、耐候性、および優れた衝撃吸収性を有する。これらの特性は、宇宙応用という特殊環境下のニーズに的確に合致し、100m/s以下の速度で衝突する粒子の捕集材に活用できれば、人工宇宙ゴミのリスクマネジメント、有機物等の破壊・変成が生じない宇宙塵捕集などに寄与できる。粒子状固体の衝突捕集に関しては経験則的な知見が得られつつあるが、その捕集機構の本質的理解が必要とされている。本研究では粒子衝突時のCNTの変形・接着の物理を実験的手法により微視的な視点から紐解いていく。