研究課題
基盤研究(B)
タンパク質結晶は一般的な材料にはない「結晶水を他の物質と置換できる」という類稀な特徴を有していることから、次世代の結晶性生体材料として注目されている。しかし、「もろく壊れやすい」という弱点のため実用化には至っていない。実用化には材料の強度を理解し、制御する必要がある。一方、その材料強度や変形を支配する転位の運動特性など、力学的な性質に関する知見が乏しい。本研究では、無転位タンパク質結晶をモデルタンパク質結晶と位置づけ、転位論に基づいた力学的性質の解明を行う。タンパク質結晶の強度支配因子の定量化による結晶強化法の創出を目指す。