研究課題
基盤研究(B)
本研究では排熱エネルギーの回収技術として、半導体素子の非平衡熱ふく射現象を用いるサーマルフォトニクス(TPX)発電に着目する。TPX発電用のペロブスカイト型半導体素子において、電子・光子・熱に関する相互作用の物理を第一原理計算、揺動電磁気学シミュレーションおよび機械学習によって明らかにする。この成果を基に、従来の化合物系半導体素子では難しかった大面積かつ低コストのペロブスカイト型TPX発電システムを世界で初めて成功させる。これが成功すれば、プランクの黒体放射法則に制限されない新たな熱ふく射エネルギー輸送に基づくエネルギーハーヴェスティングの可能性が拓かれる。