研究課題
基盤研究(B)
これまでの行動支援は警告音など意識的な行動を生起させる単発的な情報呈示を志向していた。しかし、単発的な情報呈示の多用はヒトの認知負荷を上昇させ、緊急時の適切な対応をむしろ困難にさせる。本研究では、ヒトが移動時に利用している自身の移動に対する視覚、聴覚、前庭・体性感覚の変化(感覚フィードバック)を人工的に強化することで意識的な行動に頼らずにヒトの移動制御の適正化を図る方法について検討する。移動に対するヒトの関与の仕方が異なる自動車運転と歩行という2種類の移動形態においてその妥当性を検証し、認知負荷を上げずにヒトの無自覚的な移動制御能力を拡張する手法を確立する。