研究課題
基盤研究(B)
圧粉磁心の低鉄損化のためにはヒステリシス損(保磁力に関連)とうず電流損の低減が必要であるが,Fe-Si,Ni-Fe,Fe-Al-Si多結晶合金やFe系アモルファス合金などの従来の圧粉磁心では高圧プレスによる残留歪みによって低保磁力化が困難であることが低鉄損化の最大のボトルネックとなっている。本研究では広範な合金組成のアモルファス合金を作製できるロール急冷法によって低保磁力・高飽和磁束密度ナノ結晶合金組成のアモルファス薄帯リボンを作製し,薄帯を出発にした磁性粉末作製法の開発と,これらを原料とする新規の低保磁力圧粉成形法を確立して革新的低鉄損・高飽和磁束密度Fe系ナノ結晶合金圧粉磁心を開発する。