研究課題
基盤研究(B)
本研究では,コスト低減を追求した衛星IoT通信基盤として,合成開口レーダを二次利用した後方散乱通信技術を確立する.合成開口レーダ自体の装置や信号処理に影響を与えず後方散乱通信を実現することで,リモートセンシングという合成開口レーダ本来の用途と共存しつつ,これから打ち上げられるSAR(合成開口レーダ)衛星だけでなく,すでに運用中のSAR衛星でも本通信基盤を構築可能とする.また,能動的にマイクロ波を放射しないため無線局の免許・申請も不要であり,IoT子機の開発コストを抑制できる.実証実験により有効性を示すとともに,オープンソースとして技術情報を公開することで新たな学術研究を創発する.