研究課題
基盤研究(B)
スピントロニクスは現在、主な機能は強磁性トンネル接合で観測されるトンネル磁気抵抗効果を用いた抵抗変化素子に限定されている。今後の超省電力動作素子や増幅素子の実現には、コンデンサやダイオードといった電子素子にスピン機能を組み合わせ、新たな機能デバイスを実現することが不可欠である。本研究では半導体的な伝導と高い磁気転移温度を持つスピネル型酸化物磁性体に着目し、機能発現に重要な鍵となる界面特性を様々な観点から検討し、その制御法を開発する。このような新たな酸化物スピントロニクス素子を実現させることで、超省エネルギー素子や新型論理素子などの革新的新機能素子実現の道を拓く。