研究課題/領域番号 |
23K26259
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補助金の研究課題番号 |
23H01565 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
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研究分担者 |
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
並木 則和 工学院大学, 先進工学部, 教授 (40262555)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 教授 (80469246)
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
海塩 渉 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (90881863)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 室内空気質 / 粒子状物質 / リスク評価 / モデル化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,室内における健康リスク評価を検討することを目的に,室内空気汚染物質の中でも,浮遊粉じん,堆積粒子(ハウスダスト),PM2.5(微小粒子状物質),超微粒子などの粒子状物質を対象に,室内空間における実態を明らかにするために,粒子の侵入,発生・生成,沈着 ,再飛散,付着・吸着,排気,再飛散などの動的挙動を実験及び建築物,住宅における実態調査により解明することで,室内での粒子の生涯を 検討するものである。この検討を基に,居住者の個人曝露のモデル化を行うことで,複合的な室内空気汚染機構の解明,健康リスク評価及び対策について統括的な展開を示すものである。
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研究実績の概要 |
本研究では,室内における健康リスク評価を検討することを目的に,室内空気汚染物質の中でも,浮遊粉じん,堆積粒子(ハウスダスト),PM2.5(微小粒子状物質),超微粒子などの粒子状物質を対象に,室内空間における実態を明らかにするために,粒子の侵入,発生・生成,沈着,再飛散,付着・吸着,排気,再飛散などの動的挙動を実験及び建築物,住宅における実態調査により解明することで,室内での粒子の生涯を検討するものである。 建築物および住宅室内における超微粒子,PM2.5,微生物などの実態を把握するため,実建築物において実測調査を行った。さらに,住宅における連続測定により,主な粉じんの発生源について,調理と推定することができたことから,その特性について,住宅の構造,換気設備の種類などより検討した。さらに,芳香剤とオゾンによる二次生成粒子に注目して,まずは芳香剤から発生する成分の分析と濃度レベルの実態を検討するとともに,オゾンとの相互作用について,実験室実験により明らかにし,室内における化学反応の可能性について検討を行った。また,沈着現象についても,準揮発性有機化合物の暴露リスクを対象に,マネキンを使用した実験を行い,その現象の一端を評価した。 対策技術として,空気清浄機の清浄効果について,空間的な性能効果の評価手法の検討とともに,室内汚染発生源として,感染者などからのウイルスの室内排出を模擬した評価も行い,空気の流動,表面への沈着の現象把握と,空気清浄機の設置位置など課題解決について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
建築物及び住宅における実態調査について,特に住宅については,住まいながら連続測定を行うことで,室内の主要な発生源について,検討することができた。さらに,芳香成分などとオゾンとの二次粒子生成についても,基礎的な実験装置の検討を行うことができ,今後実際の実験に向けた道筋をつけることができた。また,対策技術の一つとして,空気清浄機に関する検討を先んじて行うことができたため,室内粒子の挙動の解明とともに,対策技術の検討に組み入れることが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,室内粒子の実態,発生源及び現象把握を行いながら,浮遊微粒子の発生源に関する検討として,芳香剤とオゾンによる 二次生成粒子を中心に,検討を行う。さらに室内における浮遊粉じんの沈表面沈着及び再飛散,空間中での凝集,換気による排出,その他本研究では各要素について検討を行い,室内の動態についてモデル化を行う。 超微粒子から粗大粒子・ハウスダストに関して,それぞれの粒径及び組成を考慮した健康リスクについて,文献調査を中心に検討する。また,人への経皮曝露も含めた個人曝露のモデル化を行うことにより,浮遊粒子の存在による健康リスクの増大についても検討する。これらをもとに,人への曝露について,吸入,沈着挙動も含めた検討を行う。
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