研究課題/領域番号 |
23K26267
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補助金の研究課題番号 |
23H01573 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
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研究分担者 |
下ノ薗 慧 国立保健医療科学院, その他部局等, 研究員 (10781453)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
小笠原 岳 明星大学, 建築学部, 准教授 (30516232)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (50415692)
Lim Eunsu 東洋大学, 理工学部, 教授 (50614624)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2025年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2024年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2023年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | エンドトキシン / アレルギー / 細菌 / 感染 / 室内環境 / 感染対策 / 室内空気 / ハウスダスト |
研究開始時の研究の概要 |
室内空気及びハウスダスト中のET濃度を測定・評価することで空気感染症予防や空気衛生環境の改善に資する、またアレルギー症との関連性を究明する、ことを目的とする。またETの汚染指標としての信頼性を検証する。詳しくは下記の研究内容を実施する。 ①空気中/ハウスダスト中ET濃度の実態と細菌濃度(培養法、遺伝子分析法)との相関 ②室内環境要素(真菌、浮遊粒子状物質、温湿度、CO2、換気測定と居住環境・健康状況などの設問調査)とET濃度との関連性 ③ET濃度による微生物空気感染の評価手法の提案 ④ET濃度と居住者アレルギー症の関連性の究明、について研究する。
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研究実績の概要 |
今までの研究により空気捕集法とフィルター選定、分析法などを確立している。住宅では空気及びハウスダストの採取と住環境アンケートを実施、オフィスでは空気採取を行った。 本年度は住宅におけるダスト試料153試料(72軒)、空気は室内52+外気22試料(29軒)、オフィスは空気を室内37+外気13試料(15施設)採取・分析した。 ①住宅におけるダスト濃度は、室内平均23218±40622 EU/g(夏期19281±35299,冬期25247±43143)、室別では居間22322、寝室17150、水回り34305であった。既往研究と同じく冬期が夏期より高かい傾向が見られた。空気濃度は居間3.5±3.1 EU/m3、寝室2.6±3.0と大きな差はなかったが、両室共に夏(居間1.2、寝室0.7)より冬(居間4.3、寝室3.5)が高かった。 ②オフィスにおける空気濃度は夏2.0±1.9 EU/m3、冬2.8±2.4、IO比は平均1.3であった。外気平均は夏1.8±2.1EU/m3と、冬2.1±2.6とやや高くなったが、最大6 EU/m3を超える濃度が計測されたことが原因である。室内濃度は在室者数、加湿器使用、水回りの汚染が発生源で、外気は土壌や森林が多い地域特性、季節や雨・相対湿度・風などの気候による影響で変動する。 ③本研究グループがここ数年間収集した戸建て住宅391軒、集合住宅237軒分のET濃度データを用いて、住環境と濃度との相関(t検定)を調べた。 戸建のダストでは、ペット有り9266 EU/g、ペット無し7814(p=0.02<0.05)と有意差が確認された。また、ペット無し_戸建て住宅において、掃除機使用の家庭ではダスト濃度が優位に高かった。空気濃度は、住宅形式(戸建て1.4 EU/m3、集合住宅2.8)、掃除頻度(毎日掃除1.6、週1回3.0)で有意差が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
空気感染リスクに関しては全測定物件を対象とし、アレルギー症に関しては住宅のみを対象とする。全研究期間中の採取試料数は空気400~500試料、ハウスダスト400~500試料を目標とする。住宅に関しては住環境アンケートを実施している。また、全測定対象の15%程度に対しては他の空気衛生環境要素(真菌、PM10、PM2.5、温湿度・CO2濃度など)を同時測定する。 本年度(1年目)の目標としては、空気試料に関しては、住宅30軒* 2ヶ所、高齢者・医療施設10施設*4ヶ所、特定建築物10施設*4ヶ所と計140試料/年の収集と分析を行う。ダスト試料に関しては、70軒*2ヶ所、計140試料/年を目標としていた。 実績としては住宅におけるダスト試料153試料(72軒)、空気は室内52+外気22試料(29軒)、オフィスは空気を室内37+外気13試料(15施設)採取・分析した。まだ感染症による懸念から高齢者・医療施設に立入ることが難しくこちらの施設に関しては測定ができなかったが、試料数としてはおおむねの目標は達成している。
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今後の研究の推進方策 |
空気感染リスクに関しては全測定物件を対象とし、アレルギー症に関しては住宅のみを対象とする。全研究期間中の採取試料数は空気400~500試料、ハウスダスト400~500試料を目標とする。また、全測定対象の15%程度に対しては他の空気衛生環境要素(真菌、PM10、PM2.5、温湿度・CO2濃度など)を同時測定する。本年度は、空気試料に関しては、住宅30軒* 2ヶ所、高齢者・医療施設10施設*4ヶ所、特定建築物10施設*4ヶ所と計140試料/年の収集と分析を行う。ダスト試料に関しては、70軒*2ヶ所、計140試料/年を目標とする。 ① 建築・住環境及び健康状態に関する調査(金・イム):住宅に関しては居住・建築環境及び生活習慣、アレルギー症などに関するアンケート調査を行う。住宅以外の施設に対しては現場測定時には建物用途など建築概要や室内環境などを設問と観察によって調べる。 ② 空気・ハウスダスト試料採取(全員)とエンドトキシン分析(金) ③ 培養法・遺伝子分析法による細菌濃度測定(柳):ET試料に対して15%程度はSCD培地及びDNA分析(rt-PCR法/次世代シーケンサー)による細菌濃度の測定を行う。測定結果はET濃度と比較し、細菌汚染度との相関を調べる。 ④ 浮遊粒子状物質(PM10 / PM2.5)濃度(鍵) ⑤ ハウスダストの物理化学的特性(篠原):ダストの15%程度を対象に粒径別に分級し、化学成分の分析、粒径別ET濃度の特性などを調べる。 ⑥ 温熱環境(小笠原)、換気環境(下ノ薗) ⑦ 相関分析(金・下ノ薗)と総括(金):室内ET濃度と細菌濃度、空気衛生環境測定、設問から得られた居住・生活環境因子と細菌汚染度及びアレルギー症との相関分析(SAS- JMP11)を行う。
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