研究課題/領域番号 |
23K26294
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補助金の研究課題番号 |
23H01600 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24010:航空宇宙工学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
太田 匡則 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (60436342)
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研究分担者 |
畠中 和明 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30749320)
永井 大樹 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (70360724)
田川 義之 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70700011)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2023年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 定量的密度計測 / 再突入カプセル / 背景設置型シュリーレン / 高速流 / 自由飛行 / 3次元計測 / 定量密度計測 / 高速流れ / 弾道飛行装置 / 衝撃波 / 流体計測 / 背景設置型シュリーレン法 / 動的不安定性 / 高速非定常流れ |
研究開始時の研究の概要 |
飛翔体の動的不安定のメカニズム解明に向け,飛翔体壁面近傍を含む周囲流動構造の4次元計測を実現する.自由飛行中の再突入カプセル模型まわりの流れを対象として,衝撃波,壁面境界層および後流域の非定常密度場を3次元,4次元計測する.そのために代表者らが世界に先行する「ダブルパス背景設置型シュリーレン法(Background Oriented Schlieren法)」と分担者らの画像解析技術およびPINNによる 圧力場算出技術と融合し,最終的に再突入カプセル模型周囲の4次元密度場計測を世界で初めて実現し ,動的不安定発生メカニズムを実験的に解明する.
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研究実績の概要 |
令和5年度には,これまでに開発してきた11台のデジタルカメラを用いた多方向同時計測システムを改良し,新たに1ユニットを追加で作成した.これにより,弾道飛行装置内を自由飛行するカプセル型模型まわりの非定常流れ場を異なる2時刻で計測することが可能となった.当該年度中に実施した東北大学流体科学研究所の弾道飛行装置を利用した計測実験では,ハヤブサ型カプセル模型を利用した計測を行い,直径21mm,マッハ数約 1.2で自由飛行するカプセル模型まわりの3次元密度場計測に成功した.弾道飛行装置内の2箇所に設置した多方向同時計測システムによる計測で,カプセル模型の飛行方向ならびに飛行姿勢,カプセル模型まわりの3次元非定常流れ場の同時計測に世界で初めて成功した.これにより,実験結果と同じ飛行条件で数値解析(Computational Fluid Dynamics - CFD)によるシミュレーションを実施することが可能となり,これまで個別に行われていた実験的計測結果とCFDによるシミュレーション結果を直接,比較・検証することが可能となる.そのため,再突入カプセルの自励振動現象解明のための解析をさらに進めることが可能となった.今後の非定常密度場に対する4次元計測の実現のため,小型高速度カメラの導入を行い,光学ベンチ上における基礎的な検証実験を開始した.また,BOS法の新たな計測手法であるダブルパスBOS法について基礎実験を行い,基礎的な関係式を明らかにした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
弾道飛行装置における3次元密度計測を実現することができた.また,多方向同時計測装置を改良,追加することで超音速で自由飛行するカプセル模型の飛行方向ならびに飛行姿勢,3次元密度場の同時取得に成功した.これによりCFDと実験結果との直接比較が可能となるため,最終的な目的であるPINNの実現へ向けた重要な進展であるといえる.
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今後の研究の推進方策 |
今後は弾道飛行装置における計測実験を引き続きおこない,実験データを蓄積する.これと併せてCFDによる数値シミュレーションを行い,実験条件に整合した数値解析結果を複数取得する.これらのデータからPINNによる解析を試みて,再突入カプセルまわりの非定常流れ場の解析を進め,カプセルの自励振動メカニズムの解明へと繋げる.また,小型高速度カメラを複数台導入し,一つの多方向同時計測システムで2時刻分の3次元計測の実現を図る.これにより,カプセル模型まわりの非定常流れ場の時間的な変化を定量的に取得することが可能となり,自励振動メカニズムの解明に有用である.
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