研究課題/領域番号 |
23K26333
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補助金の研究課題番号 |
23H01639 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
志田 敬介 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (40365028)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2025年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2024年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2023年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 技能伝承 / 作業習熟 / 作業ミス |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の製造業における高付加価値、高品質な製品は、設備や道具を高い技能で操作する作業者によって支えられている。本研究は、その様な技能者を育成する訓練に着目して研究を進める。優れた技能を習得するには、作業を成功に導く最適な身体動作を理解するとともに、その遂行が正しくなされているかを適切に判断する技術が作業者には求められる。 訓練中は、様々な試行錯誤の帰結として動作のバラツキが大きくなり、作業にミスが生じる。この身体動作のバラツキを適切に判断できる技術が、作業技能の習得に及ぼす影響すると考えており、本研究で実証的に検証し、技能伝承の解明について深化させる。
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研究実績の概要 |
本研究は、技能者を育成する訓練に着目して研究を進める。優れた技能を習得するには、作業を成功に導く最適な身体動作を理解するとともに、その遂行が正しくなされているかを適切に判断する技術が作業者に求められる。訓練中は、様々な試行錯誤の帰結として動作のバラツキが大きくなる。この身体動作のバラツキを適切に判断できる技術が、作業技能の習得の速さに及ぼす影響すると考えており、本研究で実証的、実験的に検証し、技能伝承の解明について深化させる。 本年度は、実際の製造工場において作業者技能および作業者訓練に関する実態調査を進めた。特に、本研究で注目する判断技能に焦点を置き、調査を行った。また、作業者の動作を解析するシステムを開発し、今後のデータ収集に活用することで、判断技能について統合的に解析する予定である。 さらに、判断技能の習得において必要とされる失敗や作業ミスの気づきに必要な多感覚の統合に関して、視覚、聴覚、触覚が判断技能に及ぼす影響について調べる心理学実験を行う準備を進めており、次年度以降、それらの相互作用の機序を探る研究を実施する予定である。 本研究で対象とする技能は、いずれも高い運動技能の習得が必要であるが、単に作業に必要な運動技能を習得するだけでは十分ではないことも実態調査を通じて改めて確認できた。例えば、光学部品を扱う作業では、部材の状態や大きさ、厚み、研磨砂や気温、湿度など複数の要因を統合して、適切に判断して作業する技能、さらには、微細なキズの除去や研磨状態を、その光沢度合いから適切に判断し、品質の程度を判断する技能が必要となる。これらの訓練支援を具体化する方法について次年度以降取り組む予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実際の工場における作業者訓練の様子を定期的に観測し、その様子を当初の計画通りに観察することができた。新人作業者は、雇用のタイミングもあるので、予定通り観察することが可能であるかが懸念をしていたが、このことがほぼ予定通り進捗することができたのは、本年度の大きな成果のひとつである。 また、作業者の動作を解析するシステムも開発することができ、これまで撮影動画を我々が目視で分析した部分を大幅に効率化することが可能となった。次年度以降の作業分析において活用する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
判断技能の習得において必要とされる失敗やミスの気づきに必要な多感覚の統合に関して、視覚、聴覚、触覚が判断技能に及ぼす影響について調べる心理学実験を行う準備を今年度は実施する。これらの実験室実験を本格的に推進する予定である。 この検討では、被験者が作業に熟練する過程において、作業習熟を強化させる方法を検証し、実験室内の実験において、評価を進める予定である。その際、我々がこれまで評価に用いた脳活性の変化についても継続的に測定する。最終的には、作業習熟に至る過程で習得する判断技能の変化について、脳活性を評価することで、技能習得過程における多様な感覚の変化に関する相互作用の機序を探る予定である。
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