研究課題
基盤研究(B)
殆どの金属及び合金の弾性定数は低温ほど上昇する、所謂「弾性硬化」効果が知られている。この普遍的な現象は原子間結合力の温度依存性に由来するため、物理原理上避けられない現象である。一方、この弾性定数の温度依存性は、精密機械や温度が変化する環境で使用される属弾性合金に弾性特性の不安定性をもたらしてしまうため、技術応用上に避けたいものである。本研究は、strain glassによる適宜な「弾性軟化」効果が材料固有の「弾性硬化」を打ち消すことに着目し、恒弾性現象を解明すると共に、恒弾性材料を設計する指針を確立することを目的とする。