研究課題
基盤研究(B)
金属などの固体を用いた触媒反応は、反応種が触媒表面に吸着し、表面で反応を起こし、生成物が脱離する、といった素過程から成る。吸着は反応種と触媒原子の化学結合であり、化学結合は電子の共有なので、触媒が持つ電子がどのような状態なのかが触媒機能を支配する。また、反応場は触媒表面なので、表面の構造が触媒機能に大きく影響する。異種金属が規則的に配列した金属間化合物は元の金属と異なる電子状態を有し、表面にも規則構造があらわれ特異な触媒機能が発現し得るため近年注目されている。金属間化合物の電子状態も表面構造も結晶構造に大きく依存するため、本研究では結晶構造が触媒機能に与える影響の解明を目指す。