研究課題
基盤研究(B)
気体や固体の界面における水は、特異な水素結合形態をとることにより材料の機能に影響を及ぼすと考えられているが、界面の水の水素結合形態を明らかにする決定的な手法が確立していない。そこで溶液の放射光軟X線分光実験と第一原理理論計算による理論モデルを融合させた独自のアプローチにより、気液界面・固液界面の混在するモデル系として水を含む高分子膜表面に着目し、水および生体高分子の双方が織りなす局所構造が気体分子の透過性能に果たす役割を解明することを目的とする。本研究で得られる技術および成果により「材料の多様な機能に果たす水の水素結合構造の役割」という究極的な問いに答えることができる。