研究課題
基盤研究(B)
本研究では、有機物と無機物の両方の性質を併せ持つ有機・無機ハイブリッド化合物において、有機物と無機物のそれぞれの長所(キラリティ/極性&重元素導入の容易さ)を活かすことで、純粋な無機系では物質設計が困難な、「空間反転対称性の破れ」と「スピン軌道相互作用」を同時に制御したバルク半導体を新規に創出する。開発した非反転対称な有機・無機ハイブリッド半導体を舞台として、スピン軌道相互作用により誘起されるバンドのスピン分裂に着目し、非磁性物質における光-スピン偏極電流変換のような、スピン軌道相互作用を起源とした機能光物性(光スピンオービトロニクス機能)の実現を目指す。