研究課題
基盤研究(B)
本研究では、イオン感応膜上の電荷検出に集束電子線を用いることにより、ナノスケールの分解能をもつイオンイメージングシステムを実現するとともに、レーザー走査顕微鏡と融合させることにより、ラマン分析画像や蛍光分析画像が同時取得可能なマルチモーダル顕微鏡システムを開発することを目的とする。ナノスケールの局所的なイオン分布を測定することができれば、神経信号の伝達、筋肉の収縮、酵素の活性化などの生命現象をイオンチャンネルレベルで解析することが可能となる。とくにラマン分析や蛍光分析を同時に行うことにより、イオンチャンネルに作用する物質の同定ができ、イオン変化と物質相互作用の詳細を解明することが期待できる。