研究課題
基盤研究(B)
光を直進させず、経路を曲げるか広げられれば、屋内の暗部を減らせて省エネ効果が大きい。しかしそれには散乱(透過率は低下)や屈折(虹色になる)を使うか、大規模設備を要する。しかし申請者は最近、モルフォ蝶の乱雑ナノ構造による「明るく・広角・色分散が無い」反射を透過に転用し、上記全てを満たす「光拡散板」の可能性に気づき、実作で基本原理も実証した。しかし特性は不完全で、「乱雑さ」ゆえ制御・作製の困難もあり、実用には壁がある。そこで本研究では設計・計測から作製まで、ナノ科学とナノ技術を集約し、高効率で制御性の高い光拡散材(窓のみならず広く照明等に役立つ)について原理・設計・作製の方法論を確立する。