研究課題
基盤研究(B)
量子井戸とメタマテリアルを融合した独自の赤外検出器を応用し、吸収波長5~8μm帯のガスを『見える化』する320×256画素のカメラを実現する。多くのガスは3~15μmの中赤外域に分子固有の吸収を持ち、赤外カメラに狭帯域冷却フィルタを取り付けると、そのガスだけを可視化できる。しかし、5~8μm帯は赤外カメラが存在しない空白域に位置し、可視化する手段がない。応募者は、独自のアンテナ構造により、任意の波長で従来の検出器の理論限界すら超える性能を持つ量子メタマテリアル赤外検出器を開発した。本研究では、独自の製造技術の確立によりこの検出器で8万画素のカメラを実現し、これまで見えなかったガスを可視化する。